埼玉県内において、特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害が増加しています。特にウメ、プラム、サクラなどバラ科樹木の枝や幹に食害跡が見られ、樹勢低下や枯死の原因となるため、早期対策が重要です。
クビアカツヤカミキリは成虫が枝や幹に産卵し、孵化した幼虫が木の内部を食い荒らします。その結果、食害部分は空洞化し、樹体の水分や養分の流れが妨げられます。被害木は枯死に至ることもあり、ウメやプラムなどの生産性を著しく低下させます。
成虫は6月から8月にかけて羽化し、この時期に盛んに産卵します。この時期の防除が被害軽減の最大の鍵となります。なお、生きたまま持ち運ぶことは、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)により禁止されています。
春から夏にかけて、枝や幹にフラス(木屑)が出ていないか、穴が空いていないかを確認しましょう。早期発見が被害拡大防止の鍵です。このカミキリムシまたはフラスを発見した際は、速やかに各市町村農政担当課または環境担当課へ発見場所と被害状況の情報提供をお願いします。
最も効果的な対策は、成虫の捕殺および幼虫の刺殺といった物理的防除です。成虫は6~8月に多く飛来するため、この時期は枝や幹を観察し、見つけ次第捕殺しましょう。幼虫は内部に食い入っているため、フラス排出穴から幼虫の刺殺を心がけてください。被害樹の幹に防虫ネットを巻きつけるのも被害拡大を防げるため効果的です。
フラス排出穴にノズルを差し込むタイプの殺虫剤や成虫飛来期に合わせた農薬散布を併用してください。農林振興センターやJAで推奨されている薬剤を使用し、効果的な防除を行いましょう。
枯死するなど被害のひどい樹は、幼虫が活動していない冬に伐採、伐根、チップ化により適切に処分してください。放置すると成虫が羽化し周囲に拡散します。
クビアカツヤカミキリの被害を抑えるためには、地域ぐるみでの情報共有と対策の徹底が不可欠です。効果的な防除方法や防除時期については、農林振興センターまたはJAにお気軽にご相談ください。皆さまのご協力をお願いいたします。
*農薬を使用する際は必ず使用農薬のラベルを確認しましょう。
*農薬の飛散防止に努め、使用記録簿をつけましょう。
【写真提供】
埼玉県環境科学国際センター
https://www.pref.saitama.lg.jp/cess/center/kubiaka_freeimage.html
埼玉県川越農林振興センター
農業支援部
☎049-242-1804