いるま野NEWS

2025年12月9日

　坂戸市農産物生産組合は、規格外品などで廃棄されてしまう同市産のダイコンを原料に手作りした「ピリ辛だいこんドレッシング」を開発しました。単品での発売に加え、通年販売中の同シリーズ「たまねぎ」「にんじん」を入れた3種類をギフトセットにして、6日から季節限定で販売を開始しました。単品は1本（140ミリリットル）税込み450円。3種類入った同セットは税込み1500円で販売しています。　

　「ピリ辛だいこん」は、前回季節限定で発売した「とうもろこし」の原料が収穫できなくなることから、代わりになる原料を模索する中で、冬場に収穫ができて規格外品が出てしまうことから採用しました。

　ダイコンは身割れや太さ不足などの規格外品を使用。同組合のメンバー5が試行錯誤を重ねレシピを考案し手作りしました。蒸すことで味と香りを引き出し、冬場のダイコンの辛みを生かすためにトウガラシを加えてバランスを調整しました。

　通常ドレッシングは原料にサラダ油などの油分を多く使用するが、同商品は油よりも野菜を多く使用している点が特徴です。

　同市では、規格外品などで廃棄されてしまう農産物を6次産業化で活用することを推奨。捨てるという意味の「おっぽる」という方言にちなみ、「おっぽらん精神」で活動しています。地域ブランド「オッポラン研究所」のロゴマークを与え、ドレッシングにもロゴマークを表示し、積極的にＰＲしています。

　同組合の山田さんは「ギフトセットはお歳暮などに使っていただけたら嬉しい。ドレッシングは野菜にかけるイメージだが、同商品はゆでた豚肉や鍋物にも合うので、多様な食べ方が楽しめる」と話しました。

　ギフトセットはJAいるま野坂戸農産物直売所で販売中です。「ピリ辛だいこんドレッシング」は同直売所の他にJA鶴ヶ島農産物直売所などで販売しています。