JAいるま野「令和8年産」の米づくりについて
(集荷拡大に向けて)

令和7年産米は、インバウンド需要の増加等による令和6年産米の不足感や民間在庫量が過去最低水準となった影響により、米価は大幅に高騰しました。一方で、高温障害・難防除害虫等による減収等、水稲を取り巻く栽培環境は非常に厳しい状況となっております。
こうした状況を踏まえ、令和8年産米についても組合員の所得増大に向けた各種の取り組みを実践し集荷拡大を図ってまいります。

1.品種バランスのとれた集荷・販売の実施

共同計算において、販売情勢を見極め、地産地消の拡充、卸等への有利販売強化に取り組み、生産者(組合員)の所得増大・生産意欲向上を目指した取り組みを行ってまいります。

年産/品種 五百川 コシヒカリ 彩のきずな 彩のかがやき えみほころ 合計
令和8年産目標
品種割合
50t
1.25%
1,150t
28.7%
2,650t
66.3%
50t
1.25%
100t
2.5%
4,000t
100%
令和7年産実績
品種割合
41t
1.3%
929t
28.7%
2,104t(172t)
65.0%
146t
4.5%
16t
0.5%
3,236t
100%
年産/品種 五百川 コシヒカリ 彩のきずな
令和8年産目標
品種割合
50t
1.25%
1,150t
28.7%
2,650t
66.3%
令和7年産実績
品種割合
41t
1.3%
929t
28.7%
2,104t(172t)
65.0%
彩のかがやき えみほころ 合計
50t
1.25%
100t
2.5%
4,000t
100%
146t
4.5%
16t
0.5%
3,236t
100%

※彩のきずなの()内の数値は、下屋集荷の数量です。(令和8年3月末現在)

2.その他品種の取り組み

下記品種には契約栽培が含まれますので、令和8年産についても契約販売先との協議の上、作付け希望者へ意向調査を実施し、取り組んでまいります。

《参考》令和7年産実績

品種 生産者数 作付面積 販売先
大粒ダイヤ 3人 2.3ha 株式会社 神明
ほしじるし 1人 0.6ha 全農さいたま
さけ武蔵 11人 8.5ha 全農さいたま
TR3344 7人 7.7ha 東洋ライス株式会社

3.高温障害への取り組み(えみほころの導入)

「暑さに強い水稲新品種」の導入に向けて、令和6年産・7年産の2ヶ年にわたり埼玉県川越農林振興センターにより設置された大型実証 圃場 ほじょう での「埼玉県産えみほころ」の試験栽培に取り組んでまいりました。(下図参照)
令和8年産・9年産はJAとしての試験的な取り組みを行い、同10年産からの本格的な生産開始に向け、体制整備を進めてまいります。

〇令和7年産実証試験結果

市町名 作付面積 田植日 出穂期 収穫期 玄米品質 精玄米収量
(kg/a)※
川越市① 0.4ha 5/12 7/31 9/10 1等 50.2
川越市② 0.55ha 5/18 8/6 9/13 1等 48.8
川越市③ 0.57ha 5/27 8/8 9/15 1等 50.8
川越市④ 0.3ha 6/27 8/23 10/4 1等 48.0
富士見市 0.2ha 5/26 8/10 9/23 1等 52.2
狭山市 0.1ha 6/5 8/9 9/16 1等 32.9
坂戸市 1.0ha 5/24 8/7 9/14 1等 62.0
合計 3.12ha 52.7

※川越農林振興センターによる坪刈り調査結果に基づく理論上の収量

4.イネカメムシへの対策

令和7年産に初めて実施されたドローンによる広域防除により、カメムシ類被害による部分着色粒が軽減しました。
令和8年産につきましては、7年産の課題を踏まえ引き続き広域防除に取り組んでまいります。

〇令和7年産ドローン広域防除実績

①実施期間 令和7年7月19日~9月1日
②申込人数 607人
③使用農薬 1回目使用農薬:キラップフロアブル(倍率:8倍)
2回目使用農薬:スタークル液剤10(倍率:8倍)
④散布面積 871.2haの圃場に対して散布を実施。(延べ1,531ha)
(令和6年産の管内栽培面積2,672ha(統計)のうち32.5%を実施)

5.令和8年産米の生産支援

生産者の皆様へ高温障害対策やイネカメムシ対策等の栽培技術等に関する講習会を定期的に開催し、良質米生産を支援していきます。

〇令和8年産の良質米生産に向けた講習会開催予定

予定項目 開催予定時期 会場予定数
水稲講習会 令和7年12月~令和8年1月 9会場
育苗講習会 令和8年3月 6会場
中間管理講習会 令和8年6月 12会場
追肥あぜ道講習会 令和8年7月 25会場
刈取りあぜ道講習会 令和8年8月 23会場

6.主食用米作付けと非主食用米の作付け維持

主食用米の作付け増加が見込まれる中、令和8年産以降の米価安定に向けて非主食用米の取り組みは重要な位置づけとなります。主食用米との販売価格差を踏まえ、生産者の意向を尊重しながら作付け維持に努めてまいります。

《参考》令和7年産「米粉用米」実績(いるま野管内)

種類 出荷者数 契約面積 契約数量 出荷数量
米粉用米 20人 37.8ha 184.9t 188.1t

【参考資料】埼玉県川越農林振興センター

イネカメムシ対策(防除編)
~防除のタイミングが肝心!~

★2回の防除で被害軽減を!

①出穂期( 圃場 ほじょう の4~5割が出穂したころ)→不稔粒の防止

②出穂期の10~14日後→斑点米の防止

①イネカメムシ(令和7年川越市)
①イネカメムシ
(令和7年川越市)
②不稔により垂れない穂
②不稔により垂れない穂
③イネカメムシによる斑点米
③イネカメムシによる斑点米

★広域防除を実施しましょう!

イネカメムシの被害を防ぐためには、地域の出穂期が近い 圃場 ほじょう を一斉に防除することが効果的です。地域で話し合いのうえ、可能であれば広域防除を検討してください。
ドローンを活用することで、より広範囲の防除をすることができるため、ドローンの活用も検討してください。

※ドローンは飛行禁止区域が法律で定められています。飛行の際は散布エリアが飛行禁止区域に含まれていないか確認してください。

苗に薬剤を散布するドローンのイラスト