シャインマスカットの栽培管理について

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短梢せん定を実施した種なしの栽培管理を紹介します。作業の時期は目安です。

1 新梢管理(5月中旬~7月中旬)

新梢の葉が8~10枚になったら、1つの芽座から太さや長さがそろった1~2本を選び、隣り合った新梢の間隔が20cmくらいになるように整理して棚に誘引します。
新梢の長さが、1mくらい伸びたら、先端の未展葉部分を軽くつまんで摘心します。
第2回ジベレリン処理の時期に、房の先5枚を残して先端を切り落とします(摘心)。
新梢の葉腋から発生した副梢は、展葉2枚で摘心します。

2 房づくり(花穂整形)(5月下旬)

花穂を切り詰めて、蕾の数を制限することで、結実を安定させ、房型を整えます。
房の中で開花が見られたら、花穂の下端部3~4cmを残して、それ以外の支梗を切り落とします。
二股に分かれていたり、軸が扁平になっていても、先端は切り落とさないで残します。

参考:葡萄の郷から(山梨県果樹園芸会)

3 種なしにする植物調節剤処理(第1回ジベレリン処理)(5月末~6月初旬)

満開期~満開3日後 ジベレリン25ppm+フルメット2ppm液に花房を浸漬します。
房によってばらつく場合は、満開の花房を選び複数回に分けて、処理するとよいでしょう。
また、満開予定日の14日前~開花始期にアグレプト液剤(1000倍)を散布するとより効果的です。

4 果粒肥大を促す植物調節剤処理(第2回ジベレリン処理)(6月中旬)

満開10~15日後、ジベレリン25ppm液に果房を浸漬します。
第1回ジベレリン処理を複数回に分けて実施した場合は、使用期間を超えないよう注意しましょう。

5 予備摘粒・摘房(6月上旬)

第1回ジベレリン処理の4~5日後から、摘粒をはじめます。内向きの果粒や傷の果粒などを中心に取り除きます。
このころの穂軸長は5~6cmに調整します。
着粒過多や房型が悪い場合は房ごと取り除き、最終的に1平方メートルあたり3房程度に制限します。

6 仕上げ摘粒(6月中旬~下旬)

第2回ジベレリン処理のあと、穂軸の長さ9~10cmに、40粒程度残すように摘粒します。収穫期には600gくらいになります。
先端が分岐していたり、扁平になっている場合は、この時に切除します。

7 病害虫管理・かん水等

シャインマスカットは、黒とう病にかかりやすい特性があります。定期的な薬剤散布とともに、巻きひげの除去、雨よけ設備の設置などは対策として効果が高いです。
また、梅雨明け前後の高温乾燥により、日焼け果や縮果症などの生理障害が発生することがあります。樹の周囲を中心に十分なかん水を行って、土壌水分を保つように管理しましょう。

8 収穫(9月中旬~)

果皮の色が、黄色味を帯びてきたら、収穫します。
シャインマスカットは、定植後3~4年の若木のうちは、果粒が小さい房ですが、樹体が大きくなる5年目以降は、果粒が大きくなってきます。

植物調節剤・農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう。
(登録情報は令和5年3月現在)