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地域の農家さん紹介

家族の力で規模拡大 代々続く茶業は絶やさない
狭山茶の振興にも尽力したい
入間市 宮寺 中村 勝雄 さん

狭山丘陵を背景に茶摘み作業。「茶どころ、入間を盛り上げたい」と意気込みます。

――就農当初の状況を教えてください

 私は、妻と娘夫婦の4人で農業を営んでいます。定年退職を機に本格的に就農し、この春で6年目を迎えました。
 就農当初は、苦難の連続でした。就農して間もなく父が他界し、突如、江戸時代から続く茶園を継ぐことになりました。7代目の私は、今後の行く末を案じ家族で何度も話し合いの場を持ちました。以来、家族4人で力を合わせ、切磋琢磨しながら農作業に励んでいます。経営も徐々に安定し、今では茶とともに季節野菜も数多く栽培できるようになりました。これまで毎週行っていた家族ミーティングも、今では欠かせません。

ブロッコリーの生育具合を確認。季節野菜の栽培にも力を入れています。

――農業が盛んな宮寺地区はどんなところですか?

 わずかな農作業経験しかなかった私にとって、「JAいるま野入間地域宮寺農業塾」はとても心強い存在です。塾長をはじめ、先輩農業者の方が丁寧に教えてくれますし、塾生らで定期的に開催している「軽トラ市」も、消費者の声を直接聞くことができる貴重な場となっています。

 宮寺地区は、地域のコミュニティーがとてもしっかりしているところです。たくさんの方に助けてもいながらここまで来ることができ、感謝の言葉しかありません。少しでも皆さんに恩返しができるよう、これからも狭山茶の振興に一層力を注いでいきたいと思います。