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地元を味わう贅沢

都心からも程近いJA管内。現在、約30戸の農家(肉牛・酪農)が日々汗を流し、たっぷりの愛情を注いで牛を育てています。
今回は、その味を楽しめる飲食店をご紹介します。「近いがうまい!」の地産地消。皆さんも地元の味を堪能してみませんか。


希少部位から極上の赤身・霜降りまで、「一頭買い」で丸ごとおいしい「地産地消」

一番人気!「本日のいいとこセット」。所沢牛の希少部位を含む5種類の盛り合わせ。(ハーフもあり)

 「所沢牛」を提供する「べこ助」。所沢市内で唯一の牧場から一頭買いで牛を仕入れ、地産地消にこだわったメニューを揃える焼肉店です。
 お店を経営するのは渋谷正則さん(44)。国内外で修行し26歳で飲食店を開業。「食と人とを笑顔でつなげる」をスローガンに店舗経営やケータリング、飲食コンサルティングなどを手掛けています。「生まれも育ちも所沢なので、地元の食材を使いたかった」と開業当初から「所沢産」にこだわります。
 こうした中、市が主催する「農商工連携のためのきっかけづくり交流会」で、見澤牧場(同市亀ヶ谷)を経営する見澤孝仁さん(54)と出会います。
 牧場は1970年頃から肉牛の肥育をはじめ、現在約200頭の牛を飼育。毎月約8頭を出荷しています。見澤さんの育てる「所沢牛」は、乳用種と黒毛和種を掛け合わせた交雑種。程良いサシが入っているのが特徴です。「牛は友達。エサをたくさん食べてどんどん育ってほしい」と愛情を注ぎます。
 その想いに惚れ込んだ渋谷さん。2人が出会った当初は部位の一部の仕入れに留まっていましたが、「せっかくならたくさんの部位を提供できるようにしたい」と一頭買い専門店の焼肉店を発案。2017年12月、狭山ヶ丘駅から程近い商店街の一角に、「べこ助」をオープンさせました。
 お店の特徴は、なんといっても地元の食材を豊富に使ったメニューです。約30種類にもなる部位の新鮮な肉はもちろんのこと、野菜や酒類など可能な限り「所沢産」を提供しています。その数は、メニュー全体の8割以上!「市内を中心にリピーターが多い」と渋谷さんは話します。
 見澤さんは「消費者と直接触れ合うことが、本来の地産地消。だからこそ、質の良い牛肉の生産をしなければならない」と、お店にも良く顔を出します。「所沢は生産と消費が近い町。もっとたくさんの人に地元を知ってもらえれば、町全体が活気付くはず」と、渋谷さんも力を込めます。
 所沢への愛着が生み出した「所沢牛」の焼肉店。「所沢で牛!?という驚きとともに、地元で育まれた極上の味を堪能してみたいものです。

所沢牛生産者の見澤さん㊧と店のオーナー渋谷さん。ふたりの出会いがキッカケで、所沢牛一頭買い専門店「べこ助」が誕生しました。

市内で唯一となった「見澤牧場」。一頭あたりのスペースを広く取って育てているので、飼料をたくさん食べ、のびのびと成長します。

店長の高橋圭祐さん。オススメの部位は「カイノミ」とのこと。赤身と脂の味のバランスが絶妙!

名物「所沢牛醤油焼きそば」。牛肉、麺、野菜(一部を除く)、しょうゆは所沢産を使用。シメにどうぞ。

所沢産の大麦を使った地ビール「野老ゴールデン」。焼肉との相性も◎

所沢牛焼肉 べこ助

【住所】所沢市和ヶ原1-41-11
(狭山ヶ丘駅徒歩7分)
【TEL】04-2947-8629
【営】17:00 ~ 23:00(LO22:00)
【休】 毎週水曜日
ホームページ/ https://bekosuke.owst.jp/
※駐車場あり(店舗前2台・中屋米店2台)


広大な敷地に囲まれ、1日のんびりと過ごせる牧場レストラン

のんびりと過ごす牛を背景に、店を協力して運営する加藤さん夫婦や姉妹、スタッフ

 日高市内に、180頭もの乳牛を飼育し、乳製品の加工・販売からレストラン経営と、6次産業化を進めている人気の牧場レストランがあります。
 「乳製品の美味しさを、多くの消費者に味わってもらうこと」をコンセプトに、ジェラートやタピオカミルクなどが味わえるほか、ランチメニューにも力を注いでいます。
 ㈲加藤牧場社長の加藤忠司さん(77)は、所沢市で営んでいた酪農を1969年に日高市に移転し、規模拡大を図りながら経営に取り組んできました。良質な乳牛生産に情熱を傾け、乳牛共進会などでは常に上位入賞を果たしています。
 97年には乳製品の製造工場を建設し、店名を「加藤牧場の手づくりアイス Baffi 」と名付け、乳製品の販売を始めました。商品の数々は「彩の国優良ブランド」や「ふるさと認証食品プレミアム」に選ばれているほどです。

恵美子さんが一押しのメニュー①「チーズたっぷりとろ~りリゾット」

恵美子さんが一押しのメニュー②「とろ~りチーズ丼」

 現在、店舗運営は忠司さんの長女、恵美子さん(49)が旗振り役となり、夫の満さん(47)や妹の真弓さん(47)、こずえさん(44)らが協力し支えています。
 恵美子さんが一押しのメニューは、搾りたての牛乳やチーズをふんだんに使った「チーズたっぷりとろ〜りリゾット」です。チーズ職人の満さんが製造するモッツァレラなどを使い、クリーミーでチーズの香りが引き立ち、食欲をそそります。
 ほかにもTVの情報番組でも取り上げられた「とろ〜りチーズ丼」は、5種類から選ぶことができます。
 また、パティシエが作る「濃厚チーズケーキ」や、添加物を一切使わない「なめらかプリン」などもオススメです。
 同牧場は牛乳や乳製品を身近に感じてもらおうと、バターやチーズ、ピザ作り体験なども開催しています。恵美子さんは「今後も新しいメニューを開発し、ファンを増やしたい。そして、この牧場を小さなお子さんから大人まで楽しめる場所にしていきたい」と今後の目標を笑顔で語りました。
 春の陽気に誘われ、牧場レストランで人気メニューを味わってみてはいかがでしょうか。

ジェラートやタピオカミルクも大人気です。

良質な牛乳を使い生み出される乳製品の数々。贈り物などとして重宝されている「チーズケーキ」や「プリン」。店内でも味わえます。

牧場の1日は早朝5時から始まります。牛舎内ではスタッフによって、搾乳や餌やりなどが行われています。

豊富なメニューで注文に迷ってしまいます。

加藤牧場の手づくりアイス Baffi

【住所】日高市旭ヶ丘572
【TEL】042-984-1414
【営】10:00 ~ 17:00
【休】12月31日・1月1日
ホームページ/ https://baffi.ne.jp
※駐車場あり 約40台