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東洋ライス㈱と包括連携協定締結

「彩のきずな」の「金芽米」を、“健康機能米”としてPRし、地域農業の活性化に取り組みます。

JAと東洋ライスは5つの連携事項を進めていきます

  • 1.JA産米の付加価値向上
    (BG無洗米・金芽米・金芽ロウカット玄米のための連携協力)
  • 2.JA産米の長期契約に向けた取り組み
  • 3.米の健康機能性に着目した健康増進への取り組み
  • 4.「 BG無洗米」による環境貢献の取り組み
  • 5.「 米の精」を活用した、循環型農業の取り組み

連携協定締結までの経緯

JAは水稲の高温障害対策として、埼玉県が開発した品種「彩のきずな」を、県内でいち早く導入し、普及に努めてきました。

一方、米業界で独創的な発想で高い精米技術を持ち、業界をリードする東洋ライスは「金芽米」として加工適性の高い、当JA産の「彩のきずな」と出会います。

双方は「食」と「農」を通じた持続可能な社会の実現と、新たな生産から販売までの仕組みの構築を目指し、連携協定に向け話し合いを重ねてきました。

  • 2018年6月「金芽米」新発売

  • サイタマ工場と合同の米作り体験

  • 「JA米出荷組合」の役員によるサイタマ工場見学

食と農に新たな価値を付与し「持続可能な社会」の実現へ

JAは6月27日、東洋ライス㈱と包括連携協定を締結しました。JA産米を使い、販売する「金芽米」などを通じ、健康増進や循環型農業への達成に向け、協力して取り組んでいきます。

川越市のJA本店で開催された調印式では、JA役職員と米生産者、同社関係者、マスコミなど約100人が出席しました。同協定の趣旨を説明後、JAの大木清志組合長と同社の雜賀さいか慶二社長が協定書にサインを交わしました。

JAは18年6月から管内で栽培された「彩のきずな」を使った「金芽米」の発売や、坂戸市の同社サイタマ工場が主催した田植え体験に協力するなど、協定締結に向け連携を深めてきました。

東洋ライスが製造・販売する「金芽米」(※下記図参照)は、独自の精米方法で、金芽(胚芽の基底部)と亜糊粉層(あこふんそう)を残し、通常の白米より食物繊維・ビタミンなどの栄養素を多く含んでいます。しかも研ぎ洗いが不要で炊ける「無洗米」のため環境にも優しいお米です。

JAは今年から栽培が始まった「五百川ごひゃくがわ」約42㌧を「BG無洗米」(※1)として、「彩のきずな」300㌧は「金芽米」。今後「金芽ロウカット玄米」(※2)についても、サイタマ工場で加工を進めていく予定です。

これらはJA直売所で販売を行います。学校給食にも提案し、地域の健康増進に貢献していきます。また、無洗米加工時に除去されたぬかをリサイクルし、有機質肥料「米の精」として水田や畑などで使えるよう、循環型農業の実現を目指しています。協定締結に先立ち一部の水田では使用を開始しています。今後、お茶や野菜、果樹、飼料としても普及を図っていきます。

(※1) BG無洗米…BGとは「ブラン= ぬか、グラインド=削る」の略

(※2) 金芽ロウカット玄米…玄米表面にある「ロウ層」を均等に除去した無洗米。玄米とほぼ同等の栄養価でありながら、白米のように食べられる玄米。

今後に向けて

JA管内は約160万人の人口を有し、私たちは10万人の組合員の皆様に支えられ、事業運営をしています。JAは地域社会における「食」と「農」を通じ『健康や環境』に貢献し、東洋ライス㈱様と力を合わせ、役割を果たしていきたいと思っています。

いるま野
農業協同組合
大木清志 組合長

JAいるま野と晴れて協定を結ぶことができ、心から嬉しく思います。昨今、「健康寿命」の延伸が求められている中、「健康」と「抗加齢」が重要です。今後、JA地域の『健康や環境』などの問題に、当社の精米技術とJA双方の強みを生かし、取り組んで行きます。

東洋ライス㈱
雜賀慶二 社長

  • マスコミの囲み取材に対応する大木組合長(左)

  • 包括連携協定締結を見守る出席者

  • 「コメは国難の救世主になる」と題し、記念講演を行う雜賀社長