“お茶”と”野菜” 2つのバトン
先祖代々続く伝統を次世代に
「こだわりは土作りにあり」
狭山市北入曽 本橋 利信 さん
茶の幼木と幼木の間に植える緑肥(※)は、寒さから守る役割も果たします。
私は祖父母、両親、妻とともに農業を営んでいます。
およそ5ヘクタールの茶園・畑と5棟のハウスで、お茶やサトイモ、ニンジン、アスパラガスなどを栽培。JA直売所「あぐれっしゅげんき村」や量販店などに出荷しています。
現在、県茶業青年団をはじめ、JA入曽青年部、産直部会などに所属しています。中でも県茶業青年団では、品評会や闘茶会などの活動を通じて、先輩たちや同世代の仲間から刺激を受けながら、楽しく活動しています。
ブロッコリーとケールを掛け合わせた「アレッタ」。只今、試作栽培中で、間もなく収穫を迎える。
農作業で心掛けていることは、”お客様に喜んで頂ける商品作り”です。収穫した農作物の選別や包装の仕方を気遣うことはもちろんですが、土作りには特にこだわっています。お客様に安心して食べて頂けるよう、化学肥料だけではなく緑肥(※)を用いることで土壌環境を整えることが出来るとともに、根がしっかりと張るため味、形とも良い農作物が収穫出来るようになります。
師匠でもある父からは「やりたいようにやりなさい」と言われています。大学時代に商学部で学んだことを活かしながら、農業の未来を見据えた適切な経営判断を下し、先祖代々続く”お茶”と”野菜”の2つのバトンを次世代に繋げていけるよう、これからも楽しく、一生懸命農業を続けていきたいと思います。
※緑肥…植物をそのまま田畑にすき込んで、農作物の肥料とすること