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JAいるま野
2019年産の米づくりについて

19年度は夏の猛暑にも強い品種でJA管内の栽培環境に適した「彩のきずな」のさらなる生産拡大に取り組むとともに、新たに生育期間がとても短い品種五百川(ごひゃくがわ)を試験導入します。 JAいるま野の独自ブランド戦略に生産者と一体なって取り組み、いるま野産の美味しいお米を消費者の皆様へお届けします。

※「彩のきずな」はJAいるま野 楽天市場店でもご購入いただけます。 詳しくはこちら

 

■18年産米の予想収穫量及び作況指数■18年産米の生育概況
観測史上最も早い梅雨明けとなり、特に8月上旬にかけて高温が続き生育も早まりました。平均気温も平年よりも4~5°C高く推移し、コシヒカリ等は高温障害の影響から、米粒の白濁やひび割れによる品質低下も発生しました。
彩のきずなについては高温に強いことから外観品質はほぼ影響を受けませんでしたが、収穫量は平年よりも少なめとなりました。

 

JA買取販売数量の推移と19年産目標【単位:t】■19年産のJA買取販売数量
「彩のきずな」はJAの独自戦略ブランドとして生産拡大を生産者に呼びかけ、順調に伸びておりますが、全体的なJAの買取数量は16年産米が過去最高で、その後は減少しています。このため県内外からの強いニーズにも関わらず、数量不足でお断りしている状況です。これらのことから当JAでは19年産米の買取販売数量は過去最高となるよう取り組んでいきます。

 

JAいるま野独自ブランド戦略の主な取り組み

金芽米彩のきずな5kg

(1)「彩のきずな」を原料とした「金芽米」

金芽米は、栄養成分とうまみ成分が多い「亜糊粉層(あこふんそう)」と胚芽の基底部である「金芽」を残す精米方法で、とぎ汁を出さない無洗米加工された環境と健康に寄与できるお米です。
JAいるま野では、『金芽米』を製造する東洋ライス(株)との連携を強化し、お米を通じて生産者及び消費者がともにメリットのある仕組みづくりを進めます。

※「金芽米」はJAいるま野の各支店または直売所でご購入いただけます。

QRコード

金芽米についての商品詳細は、
こちらまたはQRコードからご確認ください。

「金芽米」は国民の健康医療に大変役立つものとして、平成29年9月に日本健康医療学会より第5回健康医療アワードを受賞いたしました。

【東洋ライス株式会社とは】 お米の総合メーカーで、現在のお米業界の中で必要不可欠な様々な開発を行ってきた企業です。昭和36年にお米の中に混入してしまう小石を取り除く石抜き機を開発。平成3年には世界で最初となる洗わずに炊ける「BG無洗米」を開発しました。また、無洗米製造時に産出される副産物「米の精」(肌糠を肥料・飼料化したもの)を活用し、循環型社会の形成にも取り組んでおり、昨年年8月には環境省認定の『エコ・ファースト企業』に米業界企業で初めて認定されました。

「エコ・ファースト企業」に認定。中川環境大臣(当時)と並ぶ東洋ライス(株)雑賀社長(右)

 

(2)極早生品種「五百川(ごひゃくがわ)」の試験的生産と販売

当JAでは消費者ニーズに応えるために、現状は毎年8月早々に九州地方から新米を仕入れて販売しています。今年より導入する『五百川(ごひゃくがわ)』は、JA管内でも5月上旬に田植えをすれば、8月早々には収穫が行える「極早生品種」です。管内で生産された新米をいち早く消費者にお届けすることを目的として、19年産より「五百川(ごひゃくがわ)」の試験的な生産・販売に取り組みます。
五百川(ごひゃくがわ)」の発売開始は今年の8月10日前後を計画しています。

稲イラスト

極早生品種「五百川(ごひゃくがわ)」の詳細情報

育成地:福島県
生立ち:平成15年にコシヒカリの突然変異種として発見され、平成22年に品種登録されました。
食 味:コシヒカリ並み
特 徴:田植えから3ヶ月で収穫できる極早生品種。5月上旬に田植えをすることで、8月初旬の台風到来シーズン前に収穫できる。草丈が短く倒伏リスクが低い品種です。

 

米粉用米・飼料用米の継続的取り組み

近年、米の消費量の減退について取り上げられる機会が増えていますが、当JAでは米の需給と生産者所得の安定を目的に、米粉用米と飼料用米の生産体制づくりに関係機関と継続的に取り組んでいます。19年産については、一般の稲より収穫量が多い品種で産地交付金(魅力的な産地を造るために政府が都道府県に助成するもの)が得られる知事特認品種「むさしの26号」の生産に本格的に取り組むこととします。

 

マーケット・イン(需要に応じた生産と販売)の取り組み強化

食料の流通や消費の在り方が変化する中において、当JAが基本方針として掲げている「農業者の所得増大・農業生産拡大への挑戦」の具体的実践策として、マーケット・インの取り組みを強化します。実践強化にあたっては地域の担い手農家・生産規模拡大農家・各生産組合と連携し、売り方や販売先等の事前提案を行い、需要に応じた生産と販売を目指します。

 

■取り組み品種一覧

実需先 品種 特徴 内容
東洋ライス(株) 彩のきずな 管内の生産環境に適したJAいるま野独自ブランド品種 金芽米「彩のきずな」
(株)ローソン ゆうだい21 収量性に難はあるが、冷めても美味しく弁当に適した品種 「ローソン」のお弁当
(株)吉野家 大粒ダイヤ 収量性が高く業務用米として好評価を得ている品種 牛丼屋等の業務用向け
小江戸鏡山酒造(株) さけ武蔵 埼玉県で育種した酒造好適米 「小江戸鏡山酒造」の地酒
冷凍食品加工会社 ほしじるし 収量性が高い品種 「ニチレイ」等の冷凍米飯等
ちほみのり 業務用米として試験栽培中
東洋ライス(株) 彩のきずな…管内の生産環境に適したJAいるま野独自ブランド品種
⇒金芽米「彩のきずな」
(株)ローソン ゆうだい21…収量性に難はあるが、冷めても美味しく弁当に適した品種
⇒「ローソン」のお弁当
(株)吉野家 大粒ダイヤ…収量性が高く業務用米として好評価を得ている品種
⇒牛丼屋等の業務用向け
小江戸鏡山酒造(株) さけ武蔵…埼玉県で育種した酒造好適米
⇒「小江戸鏡山酒造」の地酒
冷凍食品加工会社 ほしじるし…収量性が高い品種
⇒「ニチレイ」等の冷凍米飯等
ちほみのり…業務用米として試験栽培中

※収量…面積当たりの収穫できる分量
※酒造好適米…日本酒を醸造するために適した米のこと(いわゆる「酒米」)

 

JAいるま野のお米の取り組みについて、こちらのページでもご紹介しています。