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アストラフードプラン報告会

2024年3月18日

富士見市のASTRA FOOD PLAN(アストラフードプラン)(株)は、県や市、JAいるま野と連携し「埼玉 食のサーキュラーエコノミープロジェクト」に取り組んでいます。

規格外農産物や食品工場で発生する野菜の端材を使った粉末で料理を開発。廃棄されてきた食材を活用し、食の地域循環型モデルの構築を目指します。

同社は野菜の食べられない部分や米ぬか、果実の搾りかすなどを食品で使える粉にする装置「加熱蒸煎機」を開発・販売しています。装置内で原料を回転させて乾燥殺菌し、栄養価の減少と風味の劣化を抑えた食品パウダーは、「ぐるりこ」の名称で商標登録を取得しました。2023年には、埼玉農業大賞革新的農業技術部門で大賞に輝きました。

プロジェクトは同年7月に始動しました。同社がJAいるま野を通じて農家から規格外農産物などを買い取り、これを原料にパウダー化。女子栄養大学と日本薬科大学の学生が飲食店などと共同でメニューを開発しました。

今年2月から、富士見市を含む県内7カ所の飲食店の期間限定メニューで、パンやケーキを提供しています。

同月下旬には、同市内の小中学校に給食で「にんじんパン」を提供。「かくれフードロス」を題材にした食育の授業も行いました。

3月上旬、東京都千代田区のAgVenture Lab(アグベンチャーラボ)で、プロジェクトの最終成果報告会を開き、県や行政、当JA、関係大学などから65人が参加しました。

同社の加納社長は「プロジェクト参画者の協力で13品目以上の商品やメニューを提供し、成功を収められた。県内の大手企業や市町村とも連携し、規模を拡大してプロジェクトを続けていきたい」と語りました。