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三芳町でソバの収穫が本格化
2025年11月15日
県内有数のソバ産地である三芳町でソバの収穫が本格化しています。同町の農業法人「エム・ファーム」が手掛ける畑でも11月4日、収穫期を迎えたソバを1.5トン刈り取りました。今年から新たにバイオスティミュラント(BS)資材をドローンで散布し、生育環境を整えるなどの栽培管理を徹底したおかげで、品質は良好です。収穫作業は11月中旬まで続き45トンの収量を見込みます。
同社は、三芳町やふじみ野市などで遊休農地を活用した大規模栽培を展開。今期の作付面積は、約28ヘクタールに上ります。県内でも珍しいソバ専用の管理冷蔵庫を完備し、収穫後は適切な温度で管理されるため、風味や香りが保たれたまま出荷できます。早刈りによる鮮やかな緑色の実が特徴です。
種まきは8月下旬に行いましたが、発芽して間もなくゲリラ豪雨の影響で約1ヘクタールの畑が被害を受けました。残りの畑はその後、台風の直撃もなく例年通り順調に生育しました。実入り・張りが共に良いソバに仕上がったといいます。
同社の船津代表は「環境に適応したソバを生産できるよう常に方法を模索している。今後も地域とのつながりを大切に、生産者・そば屋・消費者と共に三人四脚となり、農地と食文化を守るソバづくりをしていきたい」と話しました。
収穫したソバは、JAカントリーエレベーターで農産物検査を受けた後、三芳町をはじめ全国に出荷します。JA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」や「あぐれっしゅげんき村」でも販売する予定です。


