いるま野NEWS

2025年11月12日

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　飯能市市民会館で3日、微生物を活用して作物を健康に育てる循環型・持続可能な農法「菌ちゃん農法」で全国的に知られる吉田俊道さんによる講習会が開かれました。子どもたちの健康増進と環境にやさしい農の実践を広げることが目的です。協力団体のSNSや同市内の学校などにポスターを掲示し、参加者を募集。多数の応募がありました。

　同講習会は菌ちゃん農法講演会実行委員会が主催し、「菌ちゃん農法」を広め同市や周辺地域における持続可能な暮らしとコミュニティの活性化を目指し企画されました。

　吉田俊道さんは長崎県佐世保市を拠点に農薬や化学肥料に頼らずに自然の力を生かした農業を実践し、「菌ちゃん先生」の愛称で親しまれています。また、「NPO法人大地と命の会」の理事長として全国各地の小学校などでも食育や土づくりについての講習会を開いており、その活動は多岐にわたります。

　当日は食の安全や有機農業に関心のある親子や農家など200人以上が参加。吉田俊道さんが参加者を交え「菌ちゃん農法」の実践を行った他、「微生物のチカラで変わる食と農」と題し、微生物の働きなどの講演を行いました。

　参加者は「腐敗と発酵の違いや虫が好む野菜の状態などを学べて非常に興味深いイベントでした」と話しました。

　企画をした同委員会の小杉さんは「農業者と市民が垣根を越えて農業技術を学び、健康や食のあり方を見つめ直す中で、『自分たちの手で未来を耕す』という思いを持つ地域づくりの芽が育まれたように感じ、嬉しく思います」と話しました。　

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