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「川越いも」の振興に取り組む川越開運堂!

2025年9月24日

 川越市の川越開運堂株式会社は、地域の農業者や事業者などと連携し、特産の「川越いも」の振興に取り組んでいます。サツマイモを使った加工品を開発・販売することで、江戸時代から続く伝統農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の伝承や川越いものPRに力を入れています。

 同社は、2011年に創業。創業当時は同市内の土産物店などでは、他県産のサツマイモを使った加工品が並んでいたことから、地元農家や事業者から依頼を受け、川越いもを使った加工品の開発を始めました。

 川越いもは、鮮やかな紅色の皮と糖度の高さ、滋味豊かな味わいが特長です。同社では、このサツマイモの特長を生かした干し芋や焼きドーナツなどの加工品を販売しています。商品を通して、川越いもが生産される背景や伝統農法を伝えることで、後世へ伝統農産物の継承を目指しています。

 同社の商品「川越紅赤芋みつ」は同社で初となるアップサイクル品。規格外のサツマイモと米麹を使い、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献しています。川越いもの代名詞で100年以上続く伝統品種「紅赤」を使用することで、甘みの中に旨みや酸味などが感じられ、スイーツ以外にも肉料理などと相性が良いです。

 同商品はJAいるま野農産物直売所「あぐれっしゅ川越」や同市の「りそなコエドテラス」などで1,404円(税込)で販売しています。また、同商品を使ったアレンジメニューが、川越プリンスホテル内の三つのレストランで11月30日まで開かれている「埼玉県フェア~秋の収穫祭~」で味わうことができます。

 同社の森営業部長は「開拓者が一から土づくりを行い、築き上げてきた『川越いも』を次の世代に伝えたいという思いから商品開発を行ってきた。商品を通じて、川越いもや先人の想いを知ってもらえたら幸いだ」と話しています。