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新規就農者勝呂さん 地域農業に力を入れる
2025年6月24日

毛呂山町の勝呂さんは2024年9月に就農し、担い手不足が懸念される農業に貢献すべく、試行錯誤を繰り返しながら日々奮闘しています。祖父から受け継いだ畑にダイコンやブロッコリーなどを新たに栽培。農業に力を入れ、一層の規模・販路の拡大を目指します。
勝呂さんは2017年に一般大学を卒業後、同町役場の農業委員会に約6年従事していました。多くの農家と関わる中で「農地法などの知識を蓄えた今だからこそ、自分も実家の農業を継ぐならこのタイミングが適しているのではないか」と考えるようになりました。
就農決意後は、ただ単に実家の農業を継ぐだけでなく、生計を立てるための農作物探しを始めました。価格が安定しているなどの理由からニンニクやショウガに注目し、深谷市の農家のもとに行き約1年間住み込みで、農業の基礎を一から学びました。
実際に同町でのニンニクやショウガの栽培を試みたが、水はけや土壌の性質を鑑みた結果、ノウハウは活かしつつ、他の作物への転換を決断しました。
勝呂さんは「農業は種まきの時期を見計らうことや、収量の見込みを予測しながら作業するなど、段取りが難しい。植物なので計画通りに行かないことは多いが、その要因を分析することもまた楽しい」と思いを語ります。
現在は約80アールにダイコンやブロッコリーなど7品目を栽培。収穫した農産物はJAいるま野毛呂山農産物直売所や、同町内にある小中学校の給食センターへ出荷される他、自宅前の無人販売所「勝呂農園」で販売しています。
勝呂さんは「ある程度の知識が身に付いたら、1品目あたりの栽培面積を増やして生産効率を上げたい。若手農家として地域に貢献できるよう、農産物づくりに力を入れていきたい」と意気込みました。