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県内でも珍しいサクランボ栽培!毛呂山町で行われる

2025年6月23日

 毛呂山町で「神田大浦農場」を営む神田さんは、県内でも珍しいサクランボを栽培しています。約30アールのハウスに「山形美人」や「紅秀峰」、「佐藤錦」など約15品種250本を栽培。交流サイト(SNS)を活用し、幅広い世代に向けた情報を発信しています。

 神田さんは2004年に大学を卒業後、学生時代から行っていた農業のボランティア活動の経験を活かし、教育関係の仕事に従事しながら同町の農家のもとで学び、知識を蓄えました。

 「自分自身で生き抜くためには農業しかない」という思いが強まり、2010年に独立。試行錯誤の末、主要作物として保存性に優れた長ネギの栽培、その端境期に適したサクランボの栽培を決めました。

 サクランボの栽培は、関東でも栽培に力を入れている栃木県の農家のもとで、基礎を一から学びました。土壌の水分や肥培の管理を緻密に行えることから根域制限栽培を採用し、有機ミネラル肥料を使用。甘みが凝縮され糖度の高いサクランボに仕上がるといいます。収穫は6月上旬~下旬までの短期間で行われ、軒先で販売を行います。

 神田さんは「芽摘みなどをこまめに行い、栽培管理を徹底した。こだわりの詰まったサクランボを、少しでも多くの方にお届けできれば幸いだ」と話しました。

 神田さんは長ネギやサクランボ農家として活動するだけでなく、指導農業士や一般社団法人農場舞台協会の代表理事としての側面を持ち、若手農家として地域農業の振興にも力を入れています。また、障害者雇用も行い、福祉の面でも社会に参画するなど、その活動は多岐にわたります。

 「畑を誰でも気軽に出入りができる居場所作りの拠点としたい」と思いを掲げ、農業を発展させようと日々奮闘しています。