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水稲種子を鉄コーティング
2024年4月24日
JAいるま野の子会社、いるま野アグリは4月11日、JA管内の主力米「彩のきずな」の種子の鉄コーティング作業を行いました。
鉄コーティングした種子は、田んぼに直播(ちょくは)することが可能で、農作業の省力化や低コスト化につながることから、年々需要が高まっています。
同社による鉄コーティング作業は今年度で9年目。育苗作業が不要になり、関連の設備や資材費が削減できることや苗の運搬もなくなるなどのメリットが多いことから、米生産者からの需要は年々増加しています。今年度は昨年より100キロ増の600キロ(約15ヘクタール分)の作業受託がありました。
作業は、種子に鉄粉と焼石こうを散布し、コーティングマシンで攪拌(かくはん)させます。昨年から鉄コーティング剤の一部に、日本リモナイト社のたん水直播栽培用コーティング資材「りもみん」を使用。同資材には酸化鉄が用いられていることから、従来の酸化促進作業が不要となり、作業の効率化などが期待されます。新たな試みとして、過酸化カルシウム紛粒剤「カルパー粉粒剤16」をコーティング剤の一部に配合。直播時の酸欠防止や苗立ちの安定化が見込めます。
同社の矢島課長は「今後も生産者支援のため、新技術の導入や品質管理に努めていきたい」と話しました。
鉄コーティング作業した種子は5月上旬、JAいるま野東部米生産組合の会員などの田んぼに直播する予定です。