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埼玉県立川越総合高校の生徒が落ち葉掃きを行いました

2024年2月5日

埼玉県立川越総合高校の生徒は2月3日、地域へのボランティア活動の一環で三芳町の平地林で落ち葉掃きを体験しました。循環型農業の取り組みなど、歴史ある三富農業を体験することで、伝統と文化への理解を深めることが目的です。

体験は例年行われており、地元農家の高橋さんやNPO法人武蔵野の未来を創る会、三芳町などの協力の下、生徒48人を含む関係者約70人が参加しました。

三富地域は川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町の5市町にまたがり、江戸時代に開拓され、農家の屋敷、畑、平地林(ヤマ)が短冊状に配置された景観が広がります。農地と平地林を一体に活用した循環型農業を展開し、落ち葉を堆肥として利用する「武蔵野の落ち葉堆肥農法」は昨年、世界農業遺産に認定されました。

当日は、高橋さんの平地林で落ち葉掃きを実施。高橋さんが熊手の扱い方などについて説明を行い、生徒は約60アールの平地林を2時間ほどかけて作業しました。作業後は、三富地域の歴史を学ぶために同町の文化財「旧島田家住宅」を見学しました。

同校2年の坂牧さんは「落ち葉掃きは、掃く以外にも集めた落ち葉を踏んだり積み上げたりと、様々な作業があり大変だった。来年も機会があれば参加して伝統農業への理解を深めたい」と笑顔で話しました。

同校の橋口教諭は「落ち葉掃きを通じて、持続可能な暮らしや文化とは何かを生徒たち一人ひとりに考えてもらいたい」と語りました。