栗の主幹形栽培ほか

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栗の主幹形栽培について

昨年、栗の剪定時間を大幅に減らし果実が大きくなる方法として主幹形を紹介しました。主幹形のやりかたは図1と2のようになります。成木では主幹に1年枝か2年枝を7から10本程度置きます。

図1 育成方法
図2 主幹形(成木)剪定図

今年の状況ですが結果は良好でした(写真1)、ただし樹勢が強い品種では、ほとんど着果しない状況が一部で見られました。
そこで、樹勢の強い品種には弱選剪定にするなど対策が必要と思われます。

写真1 主幹形試験園の様子(3年目)

栗の害虫対策について

今年は、栗の実に入る害虫についてお問い合わせが多くありました。
栗の実に入る害虫は、モモノゴマダラノメイガとクリミガ等(写真2)があります。
これらは7月下旬から8月中旬に防除をするのが効果的です。薬剤はフェニックスフロアブル、パダン水溶剤、エルサン乳剤、モスピラン水溶剤などがあります。
また最近、一部の農薬でドローンによる防除もできるようになりましたので、これがどの程度効果があるか注目したいところです。
さらにカミキリムシには、ロビンフッドが登録になりました。これはカミキリムシがいる穴にノズルの先を差し込んで噴射するものです。収穫前日まで使用できます。
なお農薬については使用上の注意をよく読んで他への飛散に注意して散布してください。

写真2 虫害 実から糞が出ている。