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三芳町でサツマイモ収穫最盛期
2025年9月30日
三芳町で、特産のサツマイモの収穫が最盛期を迎えました。三芳町川越いも振興会の会長で「瀬島園」を営む瀬島さんは「夏の少雨と暑さの影響が懸念されたが適切な栽培管理をしたことで、品種によって差はあるが、例年並みの品質と収量が期待できる」と話しました。収穫は11月上旬まで続く予定です。
「富(とめ)の川越いも」は、同会28戸の会員農家によって生産されるサツマイモの総称で栽培面積は約30ヘクタールにも及びます。鮮やかな紅色の皮と高い糖度、滋味豊かな味わいが特長で、加工品など様々な用途で使用できることから、加工業者などからも人気が高いです。
多くが周辺の平地林から落ち葉を集め、2年ほど発酵させてから堆肥として畑にすき込む「武蔵野の落ち葉堆肥農法」を採用しています。サツマイモの栽培に適した軟らかく水はけの良い土壌を作り出す同農法は江戸時代から続いており、2023年には世界農業遺産に認定されました。
26日、瀬島さんの畑では、旬を迎えた「べにはるか」を収穫しました。収穫したサツマイモは軒先販売を中心にJA農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」や「いるマルシェ」、量販店などに出荷される他、同園のオンラインショップでも販売しています。また、一部は同園が手掛ける「芋ようかん」や「干し芋」などにも加工されます。
瀬島さんは「各生産者が猛暑対策をしっかり行い、消費者に喜ばれるよう努めてきた。購入者におすすめのレシピを配るなど工夫を凝らしているので、農園巡りなどを楽しんでもらいたい」と話しました。

