大豆(里のほほえみ)栽培のポイント

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7月には、大豆栽培がスタートします。その前に大豆栽培の基本をおさらいしていきましょう。

1 播種

適切な播種で適正苗立数を確保しましょう。
・播種時期:7月上旬
・播種量:8kg/10a

鳥害対策のため、忌避剤を使用しましょう。
適正苗立数は、20本/平方メートル(目安 畝間70cm×株間7cm)です。

2 除草作業

播種後の土壌処理剤をしっかりと効かせることが重要です。播種後、できるだけ時間を置かず(2~3日以内)作業しましょう。生育期に雑草の発生が多い場合は茎葉処理剤を使用してください。(表1参照)
特に近年では、帰化アサガオの発生が問題となっています。帰化アサガオはつる性で発生期間が長く、一度ほ場に入ってしまうと、防除は難しいため、ほ場内に「入れない」、「広げない」ことが重要です。早期発見に努め、地域での防除を行いましょう。

種類 時期 薬剤 使用方法
土壌処理剤 は種後発芽前
(雑草発生前)
フルミオWDG 全面土壌散布
茎葉処理剤 大豆2葉期~開花期
(は種後15~20日頃)
大豆バサグラン液剤 雑草茎葉散布
又は全面散布
表1.大豆除草体系

3 病害虫防除

表2を参考に、①開花期10日後、②開花期20日後に防除を行いましょう。必要に応じて、③、④の防除を行いましょう。特に里のほほえみは、べと病に弱いため、②の防除が重要です。

時期 対象病害虫 農薬
①開花期
7~10日後
紫斑病
ダイズサヤタマバエ
トップジンM水和剤
スミチオン乳剤
(トップジンM水和剤:収穫14日前まで スミチオン乳剤:収穫21日前まで)
②開花期
20~25日後
紫斑病
べと病
ジマンダイセン水和剤
もしくは
アミスター20フロアブル
※高温期には薬害を発生しやすいので注意
(ジマンダイセン水和剤:収穫45日前まで アミスター20フロアブル:収穫7日前まで)
③開花期
30~35日後
(トレボン乳剤:収穫14日前まで)
カメムシ
シロイチモジマダラメイガ
トレボン乳剤
④開花期
40~45日後
(スミチオン乳剤:収穫21日前まで)
カメムシ スミチオン乳剤
表2.大豆病害虫防除体系

4 収穫

茎水分が十分に低下したら、収穫を行います。開花期から約90日後を目安とし、大豆の さや の大部分が褐色となり、振ると音のする時期(成熟期)から7~10日後が収穫適期です。収穫適期を逃すと、しわ粒や腐敗粒の発生につながるため、注意が必要です。さらに、乾燥調製では、しわ粒発生防止のため、高温乾燥を避け、砕粒発生防止のため過乾燥を避けましょう。

令和5年5月16日で作成。農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう。
農薬の飛散防止に努め、農薬の使用記録簿をつけましょう