「先端技術」×「農業」
~スマート農業で新たな可能性~

写真はイメージです

スマート農業とは?

「スマート農業」とは、最新のロボット技術やAI、先端技術などを活用して行う新たな農業のこと。農作業の効率化や担い手不足が課題となっている農業の救世主として、今注目を集めています。
スマート農業の効果として、以下の4つが期待されます。

1農作業の効率化・
省力化

ロボットや先端技術を使って農作業を自動化・省力化することで、作業の効率化につながります。

例)ロボットトラクターによる田植えや収穫の自動化 など

2農業技術の継承

熟年の技が必要な作業でも、ICTやAIによるデータの共有・管理を行うことで若手農家でも作業が可能になります。

例)AIによる果実の摘果時期の自動判断 など

3環境保全

AIの自動制御を用いることで、灌水や肥料の散布が適切に行われ、余剰な資源の削減につながります。

4生産物の品質向上

栽培履歴のデータと土壌などの環境データを組合せて管理することで、最適な食味をもつ作物の栽培や収穫量の増加が可能になります。

スマート農業を活用し、
効率的かつ省力的に
農作業に励みませんか?

※県域応援企画として今年度も助成金を支給します。
詳しくは、お近くのJA各営農販売センター、JA各資材センターまでお問い合わせください。

「先端技術」×「農業」
「水田」で新たな可能性

GPSで田植えサポート

坂戸市 原 伸一 さん・
智恵美 さん 夫婦

栽培品目:米、麦

栽培面積:米約40ヘクタール、麦約87ヘクタール

メーカー:井関農機株式会社

機種:早苗NP80

導入日:2019年~

活用事例:米の苗を植える

きっかけ
少し興味があったのでJAに相談し1台購入しました。

メリット
智恵美さん:GPSによる直進アシスト機能のおかげで、女性や新規就農者でも曲がらずに真っ直ぐ田植えができるところです。
また、直進中は手を離して苗の補充もできるので、田植え作業がより効率化できる点も良いと思います。
伸一さん:妻が田植え機に乗って田植えしてもらうことで、私は他の水田の管理や苗の準備など作業分担ができるようになりました。なにより、妻が積極的に農作業をしてくれるので大変ありがたいです。

今後の展望
今後は、妻だけでなく息子にも手伝ってもらいたいと思っています。家族やパート従業員らで力を合わせて農業に励んでいきたいです。

自動で水位調整

加藤さん

坂戸市 加藤 正勝 さん

栽培品目:米、イチゴ

米の栽培面積:約1ヘクタール

メーカー:株式会社ほくつう/積水化学工業株式会社

機種まわりくん

導入日:2019年~

活用事例:田植え後の水管理

きっかけ
JAの子会社いるま野アグリで使っているところを見て、直接メーカーに問い合わせしました。

メリット
タイマーを設定することで、自動的に給水してくれます。さらに、好みの水位高を設定すればセンサーが反応し自動で停止してくれます。圃場を巡回する時間が大幅に減った他、外に設置する機械ですが、機械がモーターなので壊れにくいと思います。強風や雨が降っているときでもBluetoothで操作できるので車の中で操作できるのは便利ですよね。

今後の展望
圃場を巡回する時間や労力が軽減されるので、地元の方にもオススメしたいです。効率の良い農作業で、より良質な米を栽培していきたいです。

「先端技術」×「農業」
「ハウス栽培」で新たな可能性

ハウス環境の
「見える化」

吉澤さん

鶴ヶ島市 吉澤 茂義 さん

栽培品目:大トマト、ミニトマト

栽培面積:約50アール

メーカー:ネポン株式会社

機種:アグリネットアドバンス

導入日:2012年~

活用事例:温度管理、湿度管理をスマートフォンやタブレットで随時確認。

きっかけ
以前から興味があり、自らネットなどで調べて直接メーカーに問い合わせしました。

メリット
簡単にいうとハウス環境を「見える化」してくれる機械です。ハウス内にいなくても、スマートフォンやタブレットなどで温度や湿度をリアルタイムで確認でき、暖房機などが故障した場合には、警報が通知されるので便利です。また、複数のハウス環境をデータで比較することもできるので、昨年のデータを今年に活かすことができるので助かっています。

今後の展望
長年培ってきた栽培技術を活かしつつ、ハウス環境をサポートしてもらいながらずっしりとした良いトマトを出荷していきたいです。

ハウス設備の遠隔操作

本橋さん

狭山市 本橋 利信 さん

栽培品目:ネギ、ニンジン、ブロッコリー、ナス、トウモロコシなど

米の栽培面積:約550アール

メーカー:大崎電気工業株式会社

機種:farm watch

導入日:2021年~

活用事例:ハウス内の環境制御(温度、湿度管理による内・外張りの自動開閉、潅水の制御、遮光制御)

きっかけ
テレビ番組でスマート農業の特集が組まれることになり、その際にオファーがあったのがきっかけです。前から興味があったのですが、JAからの後押しもあり、導入することを決めました。

メリット
スマートフォンを使って事前に室内温度を設定しておくことで、遠隔地にある圃場でも自動で環境が整備され、管理作業が省力化されるのが魅力です。作業の省力化で出来た時間を余暇にあててリフレッシュもできます。また、自分の経験が数値化され、データとして蓄積されるので、そこで得られた情報を他の作物の栽培にも活用できる点も利点です。

今後の展望
今まで得られたデータをもとにして、新しい作物の栽培にもチャレンジしていきたいです。今年はトマトを取り扱う予定なので、美味しいトマト作りができるように頑張ります。

「先端技術」×「農業」
「露地」で新たな可能性

アシストスーツで
楽々収穫!

瀬島さん夫婦

三芳町 瀬島 吉明 さん・
かおる さん 夫婦

栽培品目:サツマイモ、エダマメ、ホウレンソウ

栽培面積:約2.7ヘクタール

メーカー:株式会社イノフィス

機種:マッスルスーツ エブリィ

導入日:2021年~

活用事例:収穫作業時における姿勢維持の補助

きっかけ
農林水産省が主催の「スマート農業 スタートダッシュミーティング」に参加し、収穫での作業補助になると感じ1台購入しました。電動のものもありましたが防塵・防水の対応をしていなかったため、露地での作業に適したこちらの機種を選びました。

メリット
かおるさん:体格が同じなら男女兼用できる点が良いと思います。また電動のものとは違い、機械を操作する必要がなく装着すればすぐに扱えるので女性でも気軽に使える点が魅力です。
吉明さん:体への負担が大分軽減されます。収穫では中腰での作業が多くなるため、腰や膝への負担が大きかったのですが、アシストスーツの腿パットやリュック型の人工筋肉が姿勢維持を補助してくれるおかげ負担が軽くなり、作業の質が高まりました。

今後の展望
作業の補助ツールとしては大変便利なので、今後も使っていきます。

ひと目で分かる圃場管理

いるま野あぐり

専務
大野 美智明

社員
田中 久之

株式会社 いるま野アグリ

栽培品目:水稲、麦、大豆など

栽培面積:約91ヘクタール

メーカー:全国農業協同組合連合会

機種:Z-GIS

導入日:2021年~

活用事例:米や麦の圃場管理の経過をデータ化し、社員同士で共有。

メリット
圃場管理をデジタル化し、リアルタイムな情報を確認できるクラウド型の営農管理システムです。これまでは、白地図やノートを用いるなど手作業で圃場管理を行っていましたが、タブレットを確認し社員同士で情報共有できます。社員がどの圃場を作業したのかを一目で確認できることが一番のメリットだと思います。

今後の展望
「Z-GIS」を活用することで、営農計画が立てやすくなりました。引き続き、システムを十分に活用し、耕作面積の拡大を目指していきたいです。