国際協同組合年

~協同組合はよりよい世界を築きます~

国際協同組合年2025ロゴ
協同組合のイメージ

皆さんは「国際協同組合年」という言葉を聞いたことがありますか?
国際協同組合年とは、国連が制定する「国際年」の一つで、平和や安全、食の安全確保といった世界共通の重要な課題について、世界全体が1年間を通して対策や呼びかけを行う年です。今年は2012年に続いて2回目の国際年で、協同組合の社会的・経済的貢献を周知し、その発展を促進することを目的に定めています。
今号の特集では、国際協同組合年の概要について紹介いたします。

ここがポイント!国際協同組合年

協同組合とは?

協同組合は、共通の目的や願いを人々が自発的に集まり、事業を通して、その目的を実現する組織のことです。一人ひとりが持つ力を合わせて助け合う「相互扶助」を基本理念とし、組織のメンバー全員が「出資者」「利用者」「運営者」という役割を持ちます。地域社会への寄与や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献など、社会にとって重要な存在となっています。

何を行う年なのか?

2025年の国際協同組合年は、協同組合の価値や役割を広く周知し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、取り組みを活性化させる年です。世界全体でイベントやキャンペーンを実施し、協同組合の重要性や公的な役割を発信していきます。

JAとの関係性は?

JAは、農業者の生活や農業経営を支え、地域社会の発展に寄与することなどを目的に組織された協同組合です。JAも協同組合の一員として、国際協同組合年を契機に、自給率向上や食の安全の確保などの課題に対して力を発揮し、社会貢献するとともに協同組合運動の発展に取り組みます。

2025 国際協同組合年の活動目標

1
協同組合に対する理解を促進し、認知度を高めます

  • 協同組合が地域社会の課題解決や持続可能な開発目標(SDGs)への貢献など公益的役割を果たしていることを発信します。
  • 活動を通じて、協同組合をめぐる諸制度の整備に向けた機運醸成を目指します。

2
協同組合の事業・活動・組織の充実を通じてSDGs達成に貢献します

  • 事業や活動を通じてSDGs達成にいっそう貢献し、協同組合の理解者・共感者、そして組合員を増やします。

3
地域課題解決のため協同組合間連携やさまざまな組織との連携を進めます

  • 複雑化・深刻化する地域課題の解決に向けて、協同組合同士やさまざまな組織と連携して取り組みを進めます。

4
国際機関や海外の協同組合とのつながりを強めます

  • 国連機関や国際協同組合同盟(ICA)、世界の協同組合と連携し活動します。
  • 世界の協同組合から学ぶとともに、日本の協同組合の取り組みを発信します。

他にもあります!JA以外の身近な協同組合

生活協同組合(COOP)

消費者が生活の質の向上や安定などを目的に設立した協同組合です。組合員がより安心で豊かな暮らしを実現するために、利用者の要望をもとにした多様な商品、サービスなどを提供しています。

生活協同組合(COOP)

漁業協同組合(JF)

漁業者などによって構成される協同組合で、漁業者同士が協力して地域の漁業を支え、持続可能な資源管理を行うことを目的としています。漁獲物の販売や営漁指導、漁場の調整などを通して生産活動の支援を行っています。

漁業協同組合(JF)

森林組合(JForest)

森林所有者や林業従事者などによって組織される協同組合です。持続可能な森林管理と木材生産を目指しています。林産物の加工や販売などを行い、地域の森林資源を活用した環境保全や地域活性化に寄与しています。

森林組合(JForest)

協同組合間での交流例など

2024年に行われた国際協同組合年埼玉実行委員会の発足式と記念講演会

2024年に行われた国際協同組合年埼玉実行委員会の発足式と記念講演会
県内の協同組合や協同組織が集まり、今後の活動方針などについて意見を交わしました。

県内のJA(農協)とCOOP(生協)の交流会

県内のJA(農協)とCOOP(生協)の交流会での1枚
講演や活動発表、意見交換会などを通して相互交流を深めました。