柔らか食感と甘さが特徴!
露地栽培の春カブ収穫最盛期


「狭山茶」の主産地の一つ、入間市で4月24日、露地栽培の新茶の茶摘みが始まりました。新芽を摘み取ったのは、同市で「平塚園」を経営する平塚
新芽は、3月下旬から4月上旬にかけて寒気が強まった影響で生育が遅くなりましたが、その分養分を十分に蓄えたことや適度な雨量があったおかげで品質は良好。例年通りの摘み取りとなりました。
平塚さんは「この時季しか味わえない旬の味と香りを堪能してもらいたい」と話しました。
一番茶は同園や通信販売などで販売しています。
新芽を手摘みする関係者
JA管内で4月から、ビニールハウスで栽培した新茶の初摘みが始まりました。
4月14日、「狭山茶」の主産地の一つ、入間市では髙野茶実夫さん(「髙野園」)が、近隣の茶農家らと協力して「さやまかおり」の新芽約200キロを刈り取りました。髙野さんは「今年は芽が良く育ち、品質・収量ともに例年よりも良い。この時季ならではの新茶の香りと味を楽しんでもらえればありがたい」と笑顔で話しました。
4月16日、日高市の「狭山茶 吉野園」では、家族らが協力し、早生品種「山の息吹」の新芽を一つ一つ丁寧に手で摘み取り、当日は約90キロを収穫しました。同園の吉野道隆さんは「今年は例年よりも重量感のある新芽に育った。この時季ならではの新茶を少しでも多くの方に堪能していただければ幸いだ」と笑顔で話しました。初摘みした一番茶は、各茶園の自宅店舗や通信販売などでも販売しています。
さやまかおりの初摘みをする髙野さん
新茶を丁寧に手摘みする吉野さん(右)ら
JA子会社のいるま野アグリは4月8日、JA管内の主力米「彩のきずな」の種子の鉄コーティング作業を行いました。鉄コーティングした種子は
同社による鉄コーティング作業は今年度で10年目。今年度は昨年よりも100キロ増の700キロ(約16ヘクタール分)の作業受託がありました。
同社の田中久之課長は「生産者が増え、継続的に生産活動を支援していくためにも、新技術の導入や品質管理に今後も取り組んでいきたい」と話しました。
鉄コーティング作業を行ういるま野アグリ社員
JA子会社のいるま野アグリは4月24日、県指定の採種圃場で国産小麦の主要品種「ハナマンテン」の圃場審査を行いました。富士見市内の3.3ヘクタールの圃場には関係者ら18人が集まり、異品種の有無や雑草の状態などを確認しました。今後は2回目の審査と採種に備えていきます。
同品種の採種は、県などからの要請を受けて取り組んでいるもの。指定された生産圃場で10アール当たり300キロの収量を確保することで県内全域のハナマンテン生産者への安定供給を目指しています。
同社の田中久之課長は「種まきの時期が寒く、初期発育が遅れたが、4月の暖かな気候のおかげで生育が回復した。今後も栽培管理を徹底していきたい」と話しました。
採種圃場でハナマンテンの状態を確認する
関係者
JAいるま野管内の川越市中老袋で4月18日、極早生品種「五百川」の田植え作業が始まりました。今年度は、同市と富士見市の生産者7人が約9.5ヘクタールの面積で栽培し、約45トンの収量を見込みます。「五百川」は8月上旬には収穫期を迎え、JA管内で最も早い新米として人気を集めています。
当組合では、2019年度から「五百川」の産地化を目指し、栽培に取り組んでいます。食味は「コシヒカリ」に劣らず、粒が小さいことによる喉ごしの良さや、さっぱりとした食味などが特徴です。
当日は同市の細田和美さんが、約12~15センチに生育した苗を約1ヘクタールの水田に植え付けました。
細田さんは「ハウス内で育苗を行ったため、例年通り順調に苗が育った。収穫に向けてイネカメムシの防除などを行い栽培管理を徹底していきたい」と話しました。
収穫した米は、JA川越カントリーエレベーターで乾燥・調製後、8月中旬にJA農産物直売所などで販売する予定です。
田植え作業に励む細田さん
当日は、マスコミ各社も取材に訪れました
野菜などを自動で選別する小型ロボット「ロボせんか」を開発した川越市の塩川武彦さんが、日本農業新聞社の「営農技術アイデア大賞2024」で大賞を受賞し、同社から表彰を受けました。
「ロボせんか」は計量皿に野菜などを載せると、重量に応じて皿が異なる方向に傾き、各コンテナに仕分ける機能を持ち、1個を1秒ほどで処理できます。
未経験者でも熟練者と同じように選別できる点や、他の作物にも応用が利き、汎用性が高い点などが評価されました。
塩川さんは「今後も現場の声を取り入れたアイデアを生み出し、省力化や人手不足の課題にも貢献できれば幸いだ」と意気込みました。
賞状を受け取る塩川さん(右)
公益社団法人西入間青年会議所は、越生町の
プロジェクトは、農業体験を通じて自然豊かな越生町の魅力に触れながら、親子の交流を深める場を設けることで、体験活動の重要さを伝えたいという考えから企画されました。坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町、鳩山町の教育委員会が後援しています。
5市町に在住の小学4~6年生が対象で小学校29校から募集。10月まで6回、タケノコ掘りや、野菜の作付け・収穫など約10種類のイベントを行います。
真剣な表情でジャガイモの作付けをする
参加者ら
JAは4月12日、狭山市市民会館で「JAいるま野全体職員会議」を開催しました。同会議は「協同組合・協同組合運動」の意義と役割を職員が理解し、JA総合事業への理解醸成を図ることなどを目的に実施。
当日は、三役による挨拶や日本協同組合連携機構の阿高あや主任研究員による基調講演が行われた他、職員表彰や今年度入職した新入職員が一人ひとり今後の意気込みを語りました。
JAの亀田康好組合長は「令和7年度についても役職員が一丸となって協同活動の力を発揮し、組合員・利用者本位となる事業活動を推進していこう」と呼びかけました。
今後の意気込みを語る新入職員
JAいるま野管内で、4月上旬にかけて露地栽培の春カブの収穫が最盛期を迎えました。埼玉県はカブの出荷量と収穫量が全国2位。中でもJA管内は主要な産地として知られ、黒ボク土の豊かな土壌で育ったみずみずしさと甘さ、柔らかな食感が特徴です。計画出荷により安定的な出荷量を誇ることや等級選別の厳格化に力を入れていることから市場や量販店からも高い評価を得ています。
同部会の田中健一部会長は「冬場は雨が少なく、水分不足を懸念して散水などの栽培管理をしっかりと行った。定番の漬物以外にも、柔らかな食感を活かした野菜あんかけなど様々な料理で楽しんでほしい」と話しました。
旬のカブを収穫する田中部会長