野菜の鮮度について

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栄養(えいよう)まんてん 野菜(やさい)()べよう!

野菜(やさい)はなぜ、鮮度(せんど)がおちるの?

収穫(しゅうかく)した野菜(やさい)は、()がたつと黄色(きいろ)くなり、しなびたりします。いったい野菜(やさい)(なに)()こったのでしょう。野菜(やさい)水分(すいぶん)蒸発(じょうはつ)したり、糖分(とうぶん)やビタミンCなどの栄養(えいよう)分解(ぶんかい)されて、なくなっていきます。鮮度(せんど)()ちると、栄養素(えいようそ)や、おいしさもそこなわれてしまいます。
ほうれん(そう)やこまつな、ピーマンなどのみどり(いろ)は、クロロフィル(葉緑素(ようりょくそ))の(いろ)です。野菜(やさい)がふるくなると、クロロフィルが分解(ぶんかい)されて、あざやかなみどり(いろ)()えていきます。
野菜(やさい)呼吸(こきゅう)して分解(ぶんかい)するものの(なか)糖分(とうぶん)も含まれています。糖分(とうぶん)分解(ぶんかい)されて(あま)みがなくなった野菜(やさい)は、(あじ)もいまひとつ。また、水分(すいぶん)蒸発(じょうはつ)し、ハリやツヤがなくなった野菜(やさい)は、()()にもおいしくなさそうです。

鮮度(せんど)()ちる3つの理由(りゆう)

  1. 呼吸(こきゅう)するため
    野菜(やさい)収穫(しゅうかく)した(あと)呼吸(こきゅう)をしています。そのとき、糖分(とうぶん)やビタミンCなどの栄養分(えいようぶん)分解(ぶんかい)していきます。
  2. 水分(すいぶん)蒸発(じょうはつ)するため
    野菜(やさい)はほとんど(90%前後(ぜんご))が水分(すいぶん)です。呼吸(こきゅう)しながら水分(すいぶん)蒸発(じょうはつ)しています。
  3. エチレンを()すため
    …エチレンは植物(しょくぶつ)にあるホルモンです。呼吸(こきゅう)促進(そくしん)し、植物(しょくぶつ)成長(せいちょう)老化(ろうか))を(はや)める(はたら)きがあります。果物(くだもの)(おお)()し、野菜(やさい)はあまり()しませんが、ほとんどの野菜(やさい)果物(くだもの)がエチレンガスの影響(えいきょう)()けます。

野菜(やさい)新鮮(しんせん)にたもち、おいしく()べるコツ

  1. 呼吸(こきゅう)をおさえる
    呼吸(こきゅう)をおさえると、栄養分(えいようぶん)分解(ぶんかい)水分(すいぶん)蒸散(じょうさん)、エチレンの生成(せいせい)をおさえることができます。呼吸(こきゅう)をおさえるには、「低温(ていおん)」と「低酸素(ていさんそ)高二酸化炭素状態(こうにさんかたんそじょうたい)」にすることが大事(だいじ)です。ですので、低温(ていおん)(たも)冷蔵庫(れいぞうこ)収納(しゅうのう)しましょう。
  2. 水分(すいぶん)蒸散(じょうさん)(ふせ)
    水分(すいぶん)(たも)てる(ふくろ)などに個別(こべつ)包装(ほうそう)して、冷蔵庫(れいぞうこ)保管(ほかん)します。
  3. カビや細菌(さいきん)繁殖(はんしょく)(おさ)える
    …ちぎれた()などの野菜(やさい)くずは、エチレンを()して野菜(やさい)劣化(れっか)(はや)めます。こまめに()(のぞ)くようにしましょう。

 

●ワンポイントアドバイス

野菜(やさい)冷蔵庫(れいぞうこ)保存(ほぞん)する場合(ばあい)(つぎ)のようにするとよいと()われています。

野菜室(やさいしつ)は、すぐに使(つか)使(つか)いかけのもの、青菜類(あおなるい)など()てておくもの、その(ほか)のものの3種類(しゅるい)()けて()()しやすく整理(せいり)しましょう。
()てておくもの…青菜類(あおなるい)、トウモロコシ、アスパラガス
・エチレンをたくさん()すもの…トマト、ブロッコリー、果物(くだもの)(メロン、リンゴ、(もも)(かき)など)