イネカメムシ防除について

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埼玉県川越農林振興センター

農業支援部
TEL.049-242-1804

近年、イネカメムシの個体数増加により、水稲への被害が発生しています。令和8年度に大きな被害が出ないよう、以下の事柄を参考に防除を行いましょう。

1 イネカメムシとは

イネカメムシは、体長13mm程度の大型のカメムシで、水稲を好んで吸汁します。出穂期に加害されることで不稔粒、登熟初期に加害されることで斑点米の発生を引き起こし、収量・品質に大きな影響を及ぼします。また成虫で越冬し、越冬場所は落ち葉の下やジャノヒゲの株元など、暖かく湿った場所であることが多いです。
令和7年度に行った大規模な防除により、管内のイネカメムシ被害は低く抑えることができています。しかし、越冬場所ではすでにイネカメムシの成虫が確認されていることから、令和8年度も引き続き警戒し、徹底した防除が必要です。

図1 イネカメムシ

2 本田防除のポイント

本田防除では、薬剤での防除が基本となります。以下を参考に、適期を逃さず防除を行いましょう。

  • ①防除の準備

    イネカメムシの発生は全国的に問題となっているため、防除薬剤が欠品となる可能性があります。表1を参考に防除に必要な薬剤を把握し、計画的に準備を進めてください。また、被害を防ぐためには、地域の出穂期が近いほ場を一斉に防除することが効果的です。地域で話し合いのうえ、可能な地域は一斉防除を検討してください。

  • ②本田防除

    イネカメムシの被害を防ぐには、出穂期および出穂期の10日後2回防除が有効です。防除が遅れると被害の増加や繁殖による大発生につながる恐れがあるため、適期を逃さず防除を行いましょう。
    粒剤および豆つぶ剤は効果の発現までに時間がかかるため、液剤よりも散布を数日早める必要があります。また、抵抗性獲得を防ぐため、同じ薬剤の連用は避けましょう。

薬剤名 使用時期 使用回数 使用方法 希釈倍率
キラップフロアブル 収穫14日前まで 2回以内 散布 1000~2000倍
空中散布 8~16倍
キラップ粒剤 湛水散布
スタークル液剤10 収穫7日前まで 3回以内 散布 1000倍
無人航空機での散布 8倍
スタークル豆つぶ 散布
トレボン乳剤 収穫14日前まで 3回以内 散布 2000倍
表1 イネカメムシに有効な薬剤(例)

3 収穫後にできる防除

イネカメムシは水稲が収穫されると、越冬に向けた準備を開始します。収穫後の稲株から生える「ひこばえ」から出る穂は、越冬のための餌場として利用される可能性があるため、収穫したら可能な限り早めにすき込みを行いましょう。

※農薬の情報は令和8年1月13日時点のものです。農薬を使用する際は、ラベルに記載の登録情報を遵守し、飛散防止の対策を取るなど適切に使用してください。また、農薬を使用したら使用記録簿を付けましょう。