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「第16回『農』と里山シンポジウム」開催

農産物情報
2026.9.30

 JAいるま野や行政、有識者らでつくる三富地域農業振興協議会は9月26日、「第16回『農』と里山シンポジウム」を所沢市の所沢まちづくりセンターで開催しました。県西部の三富地域で古くから営まれ、世界農業遺産に認定された循環型農業「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の保全の在り方などを考えるのが目的。県内外から約200人が参加しました。

 当日は、筑波大学の田村名誉教授が「三富地域における土壌肥沃度維持に果たす落ち葉堆肥農法の重要性」をテーマに講演を行い、「武蔵野台地の変遷」・「黒ボク土の生成」・「三富新田と土壌の肥沃性」の3つを主題に、科学的知見に基づく武蔵野台地の植生や土壌の特性などを土壌断面調査の事例などを用いて解説しました。

 武蔵野台地の火山灰土壌は比重が軽く、風食により作土層が失われることで肥沃度の低下を招くとし、その防止策として360年以上にわたり落ち葉堆肥の施用が続けられ、肥沃度が維持されてきたと説明しました。

 田村名誉教授は「落ち葉堆肥農法の維持には、供給源である平地林の保全が重要だ。様々な活動を通じて、平地林の有用性を知ってもらい、先祖から受け継いできたものを次世代に繋げていく必要がある」と話しました。

 パネルディスカッションでは、「落ち葉堆肥農法が育む豊かな土壌」をテーマに、同市で「陽子ファーム」を営む池田園長や「Organic farm せっせと畑」の野村代表、三富江戸農法の会の肥沼副代表が登壇しました。

 落ち葉堆肥による土づくりと現状についてや、落ち葉堆肥農法を存続させるための課題と展望などについて意見を交わしました。

 同JAの常務で同協議会の関谷会長は「世界農業遺産に認定されたことで、世界からも三富地域が注目を集めている。基調講演やパネルディスカッションを通じて、三富地域で育まれてきた豊かな土壌について再認識し、消費者として何ができるのかを皆さんとともに考えていきたい」と呼びかけました。