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伝統農法「落ち葉掃き」を体験(埼玉県三芳町)

2023年1月26日

三芳町で江戸時代から300年以上伝承されている落ち葉堆肥農法の「落ち葉掃き」。地域住民に体験を通して地域農業をより身近に感じてもらい、新規就農者の育成を目指しています。2017年に「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が日本農業遺産に認定されています。

今月7日、三芳町では体験落ち葉掃きが開催されました。新型コロナウイルスの影響もあり、一般参加を募って行われるのは3年ぶりとなりましたが、県内外から159人が参加しました。

当日は、「三芳町川越いも振興会」会員の方に落ち葉の籠詰め方法や熊手の使い方について説明をいただき、1時間ほどかけて、56籠の落ち葉を集めました。集められた落ち葉は同会員らのもとで、約2年をかけて発酵させてから堆肥として畑の栄養となります。

同町在住の参加者は「熊手を使って落ち葉を集めたのは初めてだったので、良い経験になった。今後も落ち葉堆肥農法への理解を深めていきたい」と笑顔で話しました。

19日には、埼玉県入間郡三芳町立上富(かみとめ)小学校、4年生の児童16人が落ち葉掃きを体験しました。地元農家さんのアドバスをいただきながら、籠いっぱいに落ち葉を集めました。

「授業を受けるまでは、落ち葉を使った農法があることは知らなかった。体験したことで興味が深まったので、更に勉強して理解を深めていきたい」と落ち葉掃きを体験した中村さん。

同校の間中校長は「今回の体験を通じて、自身が伝統農法が息づく環境にいることを自覚してもらい、より多くの児童が興味をもってもらえたらありがたい」と話しました。

皆さんが集めた落ち葉が堆肥となり、その落ち葉堆肥を活用して育てられた農産物が味わえる日がとても楽しみです。