JAいるま野広報 6月号_No
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JAirumano News      「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が日本農業遺産に認定東京・大田市場で埼玉県産農産物をトップセールス 埼玉県とJAグループさいたまは4月17日、東京都中央卸売市場大田市場で県産農産物のトップセールスを行いました。上田清司知事、JA県中央会の若林龍司会長、当JAの宮岡宏太郎組合長をはじめ、主力産地のJA組合長や各JA農産物キャンペーン隊ら約50人が参加し、県産農産物の魅力を市場関係者にPRしました。 会場では、県産農産物を代表するネギ、ホウレンソウ、サトイモ、小松菜、キュウリ、ブロッコリー、カブなど20品目を展示し、県産野菜200袋を市場関係者や買参人らに配布しました。 上田知事は「埼玉県は大都市圏にありながら農業、特に野菜の生産が盛んな地域。サトイモ、小松菜の産出額は全国第1位」とPR。さらに「品質も良く、おいしい野菜を新鮮なうちに届けられる。ぜひ、埼玉野菜を選んでほしい」と呼びかけました。 また、若林会長は「『くらしのとなりが産地です』を合言葉に新鮮で安全・安心な農産物の安定供給に努めていく。今後も埼玉産をよろしく」と訴えました。 大田市場は、青果部・水産物部・花き部の3部門を有する総合市場。中でも青果部は、日本一の取扱規模を誇っており、大田市場での決定価格は日本全国の市場の指標となっています。創設初年度となる今回は計8地域が認定県産農産物をPRする上田知事、JA組合長ら(右下が宮岡組合長)落ち葉堆肥農法が継承されている農地 武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会(会長:林伊佐雄三芳町長)は4月19日、東京・霞が関の農林水産省内で行われた「日本農業遺産認定証授与式」に出席し、三富など県西部に伝わる「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が日本農業遺産の認定を受けました。 授与式には、同協議会に加盟する林伊佐雄町長、川合善明川越市長、藤本正人所沢市長、高畑博ふじみ野市長、橋本栄川越農林振興センター所長をはじめ、当JAからは桑原福治地域理事代表らが出席しました。 今回、認定を受けた武蔵野の落ち葉堆肥農法は、江戸時代から続けられてきた伝統農法のこと。武蔵野台地に位置する三芳町・川越市・所沢市・ふじみ野市は、火山灰土に厚く覆われて農作物が育ちにくい土地でしたが、多くの木を植えて平地林として育て、落ち葉を堆肥に畑に入れて土壌を改良してきました。現在もこの農法は受け継がれ、各市町に広がる平地林がその面影として残っています。 同協議会は、この伝統や景観を農業遺産にしようと3市1町と埼玉県川越農林振興センター、当JAが連携し、平成28年8月24日に発足しました。 授与式で林会長は「先人たちの残した300年の伝統を引き継ぐための事業に取り組みたい」と今後への意欲を述べられました。09「いるま野」2017.6

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