JAいるま野広報 2017年4月号 No.252
7/20

春の訪れとともに、今年も田植えの時期が近づいてきました。 実り多き秋に向け、時間に余裕のあるうちに準備を進めておきましょう。1 田植前の管理①育苗後半から田植にかけて、気温の変化が大きい時期が続きます。苗まわりの温度管理に注意するとともに、苗の生育に合わせて入水・代かき等、本田の準備を行って下さい。②ムレ苗等の生理障害が発生した場合でも、田植をすれば回復することがあります。 速やかに田植を行うか、時間に余裕がある場合はJA等指導機関に相談すると良いでしょう。③除草剤は、初中期一発剤のみで済ませられるのが理想的ですが、ほ場条件(水持ちが悪い等)によっては初期剤等、他の除草剤との組み合わせによる体系防除が必要になることがあります。 田植前の水田に初期剤を施用する場合は、田植え7日前までとなっていますので、施用時期には十分気をつけて下さい。④病害虫による収量・品質の低下を防ぐため、田植前には箱粒剤を施用しましょう。 「コシヒカリ」では縞葉枯病を感染させるヒメトビウンカの、「彩のきずな」では紋枯病の防除が重要ですが、いもち病や内頴褐変病などは品種に関係なく発生しますので、表1を参考に、適した農薬を選んで下さい。2 田植後の管理①除草剤は、表2を参考に、散布する方法や、水田の状態などに応じて、最適なものを施用します。 除草剤施用後は、効果を維持するため、田面が水面から出ないよう、3日間は湛水状態を保って下さい。 また、農薬成分の流出を防ぐため、施用後7日間は、落水・かけ流しを行いません。 商品名が同じでも、剤型の違い(粒剤・フロアブル剤等)によって使用時期が異なるものがありますので、使用前には必ずラベルを確認して下さい。②「コシヒカリ」などの倒れやすい品種は、原則として、分げつ期の追肥やつなぎ肥などの中間追肥を行いません。 作業の都合等で基肥が施用できず、田植え直後の生育初期に追肥(活着肥)を行う必要がある場合は、生育状況に応じて施用してください。 農薬使用時は、必ずラベルを確認して下さい。表1農薬名使用量使用時期共通する対象病害虫備考ルーチンアドスピノ箱粒剤50g/箱は種前又はは種時(覆土前)~移植当日いもち病、ウンカ類、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ツマグロヨコバイ、ニカメイチュウ内頴褐変病登録ありツインターボフェルテラ箱粒剤50g/箱嵐ダントツ箱粒剤50g/箱移植3日前~移植当日紋枯病登録あり表2分類農薬名使用時期初期剤ピラクロンフロアブル植代後~移植7日前または移植時または移植直後~ノビエ1.5葉期ただし移植後30日まで初中期一発剤コメット1キロ粒剤移植時または移植直後~ノビエ2.5葉期ただし、移植後30日までアッパレZ1キロ粒剤移植時または移植直後~ノビエ3葉期ただし、移植後30日までバッチリLXジャンボ移植直後~ノビエ2.5葉期ただし、移植後30日までトップガンLフロアブル移植時または移植直後~ノビエ3葉期ただし、移植後30日まで後期剤レブラス1キロ粒剤移植後14日~ノビエ4葉期 但し、収穫60日前まで田植前後の管理について川越農林振興センター 農業支援部技術普及担当 ☎049-242-180407「いるま野」2017.4

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です