JAいるま野広報 2017年4月号 No.252
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狭山市落合 真士さん(42)消費者とふれあう活動を広げ、高品質な野菜を届けたい出荷荷造り作業ⓒtorezou 「土づくりにこだわり、高品質な野菜を消費者に届けたい」と語る落合真士さん。現在、ハウスではミズナが最盛期を迎え、出荷に追われています。就農はサラリーマンをしていた29才の時、実家の農業を継ぎたいと考え始めました。畑2.5ヘクタール、ハウス80アール(3棟)にミズナ、エダマメ、ブロッコリーなどを栽培し、主にJA共販出荷をしています。 落合さんの野菜作りは、土づくりを大切にし、堆肥にこだわっています。また、化成肥料や農薬散布を減らし、環境にやさしい農業を実践し、お客様からは「野菜が甘くておいしい」と好評です。 現在、JAの野菜一元共販連絡協議会みず菜部会長を務める落合さん。いるま野産のミズナは施設栽培が中心。苗を作っての定植や暖房機による温度管理により、他産地にくらべ天候の影響を受けずに安定した品質で、計画的な出荷ができます。また、収穫や出荷の管理をしっかり行っているため、柔らかくて生食でもおいしく食べられるのが特徴です。落合さんは「用途は多いが調理の仕方がまだまだ消費者に届いていない。おいしい食べ方を提案して消費につながるようにしていきたい」と話します。 JAへは「生産者個々では限度があるので、いるま野の組織力を生かして他産地との競合に有利に販売できるような販売戦略を立ててほしい。生産者とJAの相互コミュニケーションを密にし、お互いにいるま野の商品を育てていける仕組みをつくりたい」と語りました。さらに、今後の部会の取り組みとして、「夏場の暑い時期の栽培管理、収穫後の管理、出荷調整など、より高い品質の安定を目指していきたい」と話しました。 落合さんは昨年4月、事業拡大に向け、合同会社 狭山落合農産を設立し法人化しました。従業員は妻と両親、社員4人、パート13人で生産、直売、加工品製造などの事業を行っています。また、直接消費者とふれあう活動を広げていこうと仲間8人で農業者グループ「our village(アワ ビレッジ)」を立ち上げ、収穫体験や農作業体験などを通じて、地域農業をPRし、野菜作りにかける思いを伝える活動をしています。 「いるま野」2017.403

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