JAいるま野広報 2016年12月号 No.248
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健康百科イラスト:宮下めい子生活情報佐久総合病院名誉院長 松島 松翠乾燥肌の原因と対策 皮膚の水分や油分が蒸発してカサカサになっている状態を乾燥肌と呼んでいます。乾燥肌になると、皮膚が持っているバリア機能(体を保護している防御機能)が失われてきます。 その結果、外界の刺激に極端に弱くなります。健康な肌のときにはあまり気にならなかった刺激(気温の変化、乾燥、ダニ、ハウスダスト、雑菌など)に過敏に反応してしまい、痛みやかゆみを伴うことになります。また一度できた炎症が治りにくくなり、ニキビが起こりやすくなります。 乾燥肌の原因となりやすい生活習慣をいくつか挙げてみましょう。 まず第1にはエアコンの使い過ぎです。エアコンをずっと使っていると、肌の乾燥はもちろん、皮膚の脂肪も減少し、乾燥肌になります。特にエアコンの風に直接当たるのが続くのは、良くありません。 第2は、入浴時の洗い過ぎです。 特にナイロンタオルなどで、ゴシゴシ洗ってしまうと、皮膚が強い刺激を受け、バリア機能が破壊されてしまいます。たっぷりの泡で、肌にタオルなどが当たり過ぎないよう洗うのがコツといえるでしょう。 第3は、ストレス・生活習慣の乱れです。ストレスをためてしまうと、体の調子が悪くなったり、食生活が乱れたりして、栄養が偏り、睡眠不足になります。すると肌にも影響が出て乾燥肌になりやすいのです。ビタミンAの多い動物性食品や緑黄色野菜を多く取ること、そしてインスタント食品や刺激物、冷えたものはできるだけ避けることが大事です。 もし乾燥がひどい場合には、薬局で保湿クリームを買って毎晩塗っておくのが良いでしょう。09「いるま野」2016年 12月号

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