JAいるま野広報 2016年12月号 No.248
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地域だより西部 有間ダムは、洪水防止の治水ダム、農業用水・水道水の利水ダムと二つの機能を持つ多目的の埼玉県営ダムです。 飯能市名栗地区に、堤高83・5m、堤頂長260m、総貯水容量7,600千㎥、岩石や土砂を積んだロックフィルダムの県営有間ダムがあります。ダムには、放水するゲートは無く自然越流式の洪水吐からトンネルを通り下流に放水するダムです。 「名栗湖」と呼ばれる湖は、緑豊かな奥武蔵の山々に囲まれ、周辺にはハイキングコースや市営の日帰り温泉、鳥居観音などがあります。 下流の名栗渓谷には、キャンプ場やバーベキュー施設があり、自然を求めて多くの観光客が訪れます。有間ダム [飯能市]野々宮神社 [日高市] 飯能市岩渕の西側青梅市との境、成木川沿いの小高い岩山の中腹に、ひっそりたたずむ「岩井堂観音」があります。 古くから、金色に輝く小さな観音様が嵐でお堂と共に成木川に流され、現在の浅草駒形堂付近の隅田川で漁師の網にかかり祀られ浅草寺が創建されたと言い伝えられています。 昭和8年9月5日、浅草寺清水谷恭順執事長が導師を務め、正観音立像の奉還に訪れ、近隣の町村長などが参列する盛大な行事が行われました。 「岩井堂観音」は、浅草寺発祥の地として地域の人々に親しまれています。 日高市野々宮の地に、創建年代は不明だが、703年(大宝3年)に社殿を修築したとされる記述が残り、1300年以上の歴史を誇る「野々宮神社」があります。 社殿には、天照大神・瓊にに々杵ぎの尊みこと・猿田彦命・倭姫命が祀られていて、江戸期には近隣の村の鎮守として、明治時代には村社になり地域の人々に守られてきました。 境内には、1831年に「土俵故実作法」に基づいて作られた土俵が保存されています。毎年、秋には「おらがむらの相撲大会」が開催され、市内の小学生が参加して熱戦を繰り広げ、多くの見物客でにぎわいます。岩井堂観音 [飯能市]19「いるま野」2016年 12月号

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