JAいるま野広報 2016年9月号 No.245
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営農情報ほうれんそうべと病の登録薬剤(平成28年7月21日現在)*1野菜類で登録系 統農薬の名称使用量使用方法及び希釈倍率使用時期本剤の使用回数フェニルアマンドリドミル粒剤29㎏/10a全面土壌混和は種時1回ストロビルリン・フェニルアマイドユニフォーム粒剤9㎏/10aは種時1回有機銅ヨネポン水和剤500倍100~300L/10a収穫14日前4回以内スルファモイルトリアライメイフロアブル2000倍~4000倍収穫7日前2回以内シアノイミダゾールランマンフロアブル2000倍収穫3日前3回以内マンデル酸アマンドレーバスフロアブル2000倍収穫3日前2回以内有機リンアリエッティ水和剤1500倍収穫前日2回以内桂皮酸フェスティバル水和剤2000倍収穫前日3回以内無機銅Zボルドー *1500倍-- 9月下旬から、本格的にほうれんそうの栽培が始まります。 ほうれんそうの主要病害の一つであるべと病は、通常春と秋に発生が多くみられます。 今後、べと病発生の適温となるので、予防を心がけ、発病を未然に防ぎましょう。○べと病の発生原因(1)べと病の原因は? ほうれんそうのべと病は、糸状菌(カビ)による病気です。(2)発生時期は? 胞子が形成される温度は5~20度で、平均気温が8~18度で発生が多くなります。このため、露地野菜では秋と春に発生が多くみられます。昨年のように冬の気温が高めになると、冬にも発生します。(3)その他の発生原因は? 多湿条件で胞子の形成・発芽が促進されるため、降雨や曇天が多いと発病が多くなります。○被害の様子 本病は葉に発生します。(1)はじめに下葉の表面に健全部との境目がはっきりしない黄色い斑点が現れます。(2)この斑点は次第に拡大して、淡黄色~淡緑色の不整形の病斑となり、葉の裏側には灰色でビロード状のカビがみられるようになります。(3)さらに症状が進むと、病斑部を中心に葉が奇形となったり、病斑が融合して葉の大部分が変色して次第に枯れます。(べと病の症状)○防除方法 本病は発生してしまうと防除が難しい病気です。耕種的な防除とともに発病前から薬剤による予防を行い、発生が見られたら初期のうちに徹底した防除を行ってください。耕種的防除(1)厚播きや多肥栽培を避け、軟弱かつ過繁茂な生育にならないよう注意しましょう。(2)抵抗性品種を作付しましょう。 ただし、最近では新しいレースの出現により、抵抗性品種であっても発病する事例がみられます。 抵抗性品種に頼りすぎるのは危険ですので、予防剤も併せて活用しましょう。(3)発病が認められたら、直ちに発生株を抜き取り、処分しましょう。(4)発生ほ場では、収穫後の残さをほ場外に搬出し、処分しましょう。薬剤防除 表の農薬を参考に、播種時に土壌施用するとともに、発生前から発生初期に茎葉散布するようにしましょう。散布の際は、葉裏にも十分かかるように気を付けましょう。川越農林振興センター ☎〇四九(二四二)一八〇四ほうれんそうのべと病対策写真提供「HP埼玉の農作物病害虫写真集」*薬剤使用時は使用農薬のラベルを確認しましょう。*抵抗性の発現を避けるため、同一系統の薬剤の連用は避けましょう。08「いるま野」2016年 9月号

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