JAいるま野広報 2016年6月号 No.242
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健康百科09イラスト:宮下めい子生活情報佐久総合病院名誉院長 松島 松翠 ここに出てくる8020運動(はちまるにいまるうんどう)という言葉は、わが国で展開されている歯の健康づくりのための運動のことで、「80歳になっても20本以上の歯を常に保持していよう」ということを目標にしています。 歯が抜けてしまうのは、虫歯と歯周病が主な疾患です。ほとんどの人が毎日歯を磨いていますが、多くの人は虫歯になったことがあり、歯周病の疑いがある人も約8割に上ります。これは歯磨きのやり方が悪く、きちんと磨けていないことを示しています。 虫歯と歯周病を防ぐために、歯に付く汚れである歯垢(しこう)をしっかり取り除くことが必要です。そのためのポイントとしては、歯と歯茎の間に、毛先がしっかり入るくらいの力で磨きます。磨く力が弱過ぎると歯垢がうまく取れません。 歯周病を防ぐためには、歯と歯茎の境目を意識して磨きます。歯と歯茎の境目は、歯垢がたまりやすく、歯周病が起こりやすい場所です。 歯の内側も一本一本丁寧に磨きます。最も磨き残しが多いのは歯と歯の間です。タフトブラシや歯間ブラシも使ってみま回、歯周病は約3カ月置きに定期検査を受けるといいといわれています。しょう。 どんなに丁寧に歯を磨いても、本当に磨けているかどうかは自分では分かりません。そこで重要になるのが歯科での定期検査です。歯科での定期検査では、虫歯の検査、歯周病の検査、歯石の除去などが行われます。積極的に受診してください。 歯垢が硬くなったのが歯石で、歯磨きでは除去できないため歯科で取り除く必要があります。 虫歯は1年に1〜2歯の健康と8020運動「いるま野」2016年6月号

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