JAいるま野広報 2016年6月号 No.242
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地域だより19所沢 山口貯水池は狭山湖の通称で呼ばれ、東京都の人口増加に対し水源を確保する為に柳瀬川の上流を堰き止め、7年の歳月をかけ建設された人造湖です。 昭和2年に東京市民(当時)の水がめとして多摩湖(村山貯水池)が完成しましたが、東京市の人口が急激に増えたため、昭和9年に狭山湖が造られました。狭山湖の底には勝楽寺村と山口村の一部が沈んでおり、282戸、1720人が村を離れることになりました。 現在は、狭山湖の湖底を見ることはできませんが、取水塔の修理時などには湖底が現れたことがあり、当時の道の跡や道の分かれ目を示す石柱、柳瀬川の本流の跡など、勝楽寺村の痕跡を見ることができました。山口貯水池(狭山湖)西武ドーム 1911年、日本で最初の飛行場「所沢飛行場」が開設され、わが国で初めて公式飛行場での初飛行に成功しました。幅約50メートル、長さ約400メートルの滑走路を有し、飛行機はフランスの「アンリ・ファルマン複葉機」で、高度10メートル、飛行距離は800メートルでした。その跡地に所沢航空記念公園として整備されました。現在、公園敷地内には、草花や野鳥など、様々な動植物が生息し、「日本の航空発祥の地」として地域住民に親しまれています。 西武ドームは、所沢市にあるドーム球場で、埼玉西武ライオンズの本拠地になっています。狭山丘陵に立地し、周囲を緑に囲まれた中に位置しており、丘陵地を掘り下げて作られた球場は、斜面を利用してスタンドが設けられました。 元々は「西武園球場」という小規模な球場で、アマチュア野球を中心に使用されていましたが、その後、改築工事が行われ、プロ野球開催可能な球場に生まれ変わりました。日本で唯一「場外ホームランの出るドーム球場」になっています。所沢航空記念公園「いるま野」2016年6月号

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