JAいるま野 広報誌 2025.12|No.354
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――農業をする中で心掛けていることを教えてください。私が農業をする中で心掛けているのは「楽しく、楽に農業をすること」です。元々機械いじりが好きだったこともあり、効率化のために農機やドローンなどを導入しています。こうした機械については手作りのマニュアルを作成し、後継者の息子たちが困ったときに役立つようにしています。また、農業で得たお金はなるべく家族に還元し、農業を楽しいと思える環境づくりを心掛けています。その甲斐もあり孫も積極的に農業に携わってくれて、今では私の父と合わせて親子4代で農業に励んでいます。今後は趣味のマラソンで健康を維持しつつ、この土地を後世に残すために伝統を守っていきたいと思います。――就農から現在までの状況をお聞かせください。現在は、2.2㌶の面積でコシヒカリや彩のきずななどの米を中心に栽培しています。米はJAカントリーエレベーターに出荷する他、「無駄なものは一つもない」を信条としているので、もみ殻や稲わらから作ったしめ縄をJA農産物直売所「あぐれっしゅふじみ野」などに納めています。本格的に就農する前に、ヨーロッパ各地の田園風景や国内の農作地を見たことで、「心に残るような感動できる土地をふじみ野市に残したい」という想いを持つようになりました。今は家族や近隣農家と共に協力し合いながら、この想いを胸に農業に励んでいます。一さんふじみ野市福岡無駄なものは一つもない!親子4世代に渡り農業に努める吉野「いるま野」2025.12      15代続く農家を継ぎ、就農して15年になります。06しめ縄用の稲わら。直売所に出荷したしめ縄は、珍しさからお客さんに驚かれることもあるそうです。農機のマニュアル。タブレットに保存し、誰でも見やすい環境にしています。

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