JAいるま野 広報誌 2025.11|No.353
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粒剤の場合、土壌がやや湿り気のある時に散布します。乳剤やフロアブル剤の処理で土壌が乾燥している場合、薬量はそのままで希釈水量を(範囲内で)多めにします。④雑草発生状況の観察小麦出芽後にほ場を巡回し、雑草の発生状況を確認しましょう。雑草が発生していたら、小麦生育期の除草剤処理を検討します(表2)。近年は小麦栽培においても、暖冬等の気候変動の影響がみとめられています。「基本技術」の再確認や、畑をよく観察することで変化に適応しましょう。小麦畑の準備のポイント1 ①耕うん・整地畑の砕土・整地が粗いと苗立率が低下します。また、除草剤の効力も劣ります。丁寧に行いましょう。②土壌改良資材・施肥耕起前に㏗の測定を行い、石灰質資材を用いて調整しましょう。生育に好適な㏗は6.0~6.5です。また、表1を参考に施肥を行いましょう。播種のポイント2 ①種子消毒配布種子は種子消毒済でないので、ベンレートTコート等で種子消毒をしましょう。②播種時期②播種量「さとのそら」は5~7㎏、「ハナマンテン」は5~6㎏③播種深度播種深度は深すぎても浅すぎても収量及び品質に影響します。播種深度は2~3㎝になるよう調整しましょう。雑草対策のポイント3 ネズミムギ等雑草の繁茂は小麦の健全な生育を妨げます。気温の上昇により、雑草の生育も速くなっているため、防除適期を逸すると手遅れになる場合があります。ご注意ください。①畑の鎮圧耕うん後、畑の状態次第では、播種時に鎮圧ローラーの設置圧を強めたり、播種直後に麦ふみローラーで鎮圧したりしましょう。②播種後の土壌処理剤散布雑草の出芽前までの除草剤処理は効果が安定するので、必ず処理しましょう(表2)。③除草剤処理の注意点4 麦ふみ3葉目が見えたら、年内に1回、茎立ち前(3月中旬)までに2週間程度間隔をあけて2回、計3回を目標に行います。5 さいごに農薬の情報は令和7年9月10日時点です。農薬を使用の際は必ずラベル等の表示を確認し、飛散防止の対策等適切に使用しましょう。また、農薬を使用したら使用記録簿を付けましょう。07※スズメノテッポウはSUやトリフルラリン抵抗性のものに注意する必要がある。 表1 品種別施肥量     (窒素成分kg/10a)品 種 名さとのそらハナマンテン 表2 小麦播種後から使用できる除草剤薬 剤 名キックボクサー細粒剤Fクリアターン乳剤クリアターン細粒剤Fゴーゴーサン細粒剤Fゴーゴーサン乳剤ボクサー(乳剤)秋播き栽培の小麦播種後~小麦4葉期(雑草発生前~発生始期)ムギレンジャー乳剤秋播き栽培の小麦播種後出芽前(雑草発生前)リベレーターG(粒剤)秋播き小麦播種後~小麦2葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで)リベレーターフロアブル秋播き小麦播種後~小麦3葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで)使用時期小麦播種後出芽前(雑草発生前)小麦播種直後(雑草発生前)小麦播種直後(雑草発生前)小麦播種後出芽前(雑草発生前)小麦播種後~小麦2葉期(雑草発生前~イネ科雑草1葉期まで)対象雑草名一年生雑草イネ科広葉スズメノテッポウ※ヤエムグラ他11月10日~11月25日「いるま野」2025.11                                    基 肥6~75~6追 肥出穂前までに4茎立前に2出穂期に2~4【本ページに関する問い合わせ】埼玉県川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804小麦栽培について

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