JAいるま野管内の特産品について方を守ることができる状況を新しい仕組みによって実現するべく努めていきたいと考えています。そのためにも前段でお話した「消費者理解の醸成」が重要だと感じています。例えば、今までは農業や食料対策と言われると一般消費者には「農家を守るため」という視点での国家予算と受け取られがちでした。しかし、決してそうではなく消費者自身が安心して農産物を食べていくための予算だという見方を持ってもらう必要があります。そのためにも農業に注目が集まっているこの機会を活用し、消費者理解の醸成に向けて努めていきたいと思っています。亀田組合長:ご意見ありがとうございます。私も「令和の米騒動」を経て、改めて米や農産物について、生産者と消費者の双方が考える機会を持つことは大切だと感じています。また、消費者理解の醸成における予算の見方についても、東野議員が仰るとおり、ここが一つの転換期だと思っています。「農家の生活を守るための予算」という見方だけでなく、ひいてはそれが「消費者への安定的な食料の供給に繋がる」ということを予算計画と併せて消費者へ伝えていってほしいと思います。JAとしても多様な農業が息づくことで、消費者の食が守られていることを、様々な活動を通して広く消費者に伝えていきたいと考えています。亀田組合長:JAいるま野管内はサトイモや狭山茶、柚子やサツマイモなどの特産品が栽培され、 JAとしてもその維持に尽力しています。また、全国食味ランキングで県西地区の「彩のきずな」が5年連続で最高位の特Aを獲得するなど、埼玉県の農業を評価する声が高まってきています。こうした中で特産品を今後も発展させていくためには、どのような施策が考えられるのか、お聞かせください。東野議員:JAいるま野管内は、「米あり・お茶あり・野菜あり・果物あり・畜産あり」と様々な分野の産地が複合的に集まっていることが何よりの魅力だと感じています。こうした環境の中では地域内で好循環が生まれやすく、各分野間だけでなく他産業や行政、国などとの連携も更に強固なものにしていけば、どこの地域にもない強みになると思います。私自身も農業の転換期にあたるこの重要な時期に、議員に選出されたことには大きな使命感を感じています。様々な分野と連携し、今まで手をつけられ×「いるま野」2025.11 てなかった課題にも着手して国に働きかけを行うことで、与えられた役割を全うしていきたいと思います。参議院議員JAいるま野亀田康好組合長東野ひでき議員「東野ひでき議員に問う農業が抱える諸問題について」04
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