JAいるま野 広報誌 2025.11|No.353
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米に関する問題についての一つでもある担い手対策にも繋がると考えています。また、消費者理解の醸成という観点からは、JAいるま野管内は「都市近郊農業」であることから、消費者と生産者の距離が近いことが利点です。こうした特性を活かし、生産者と消費者を繋ぐ取り組みや農業従事を志す人へのサポート、親子への食育などを行うことで、食の大切さを伝え「食の応援団」を作っていくことが重要だと思います。私自身も生産者から議員になったことで、メディアや政治家そして世論など様々な立場の人々に情を果たし、一人でも多くの消費者から理解を得ることがこれからの農業には重要となってくるので、東野議員には、今後の農業の未来に向けた施策の展開を期待しております。亀田組合長:「令和の米騒動」という言葉に象徴されるように、米に関する問題は消費者だけではなく、生産者にとっても目下の課題となっています。この問題に対してどのようにお考えでしょうか。東野議員:米に関する問題は消費者からの関心も高く、適正価格についての議論は尽きないものだと思います。そのような中でも「農家が再生産できる価格」と「消費者が食べ続けることができる価格」のバランスを考え、生産者と消費者の双方が改めて米について学び、考えていくことが重要です。米については、中山間地域や平地といった地域特性など生産者一人ひとりが抱える事情によって、適正な米価は異なってくると思います。米の価格についての現況は、生産者が経営者として改めて米について考えを深め、見つめなおす良い機会だと感じています。消費者についても、米の価格が高いか安いかという目線だけでなく、資材の高騰といった背景を踏まえ、今一度米について理解を深めていただけたらと思います。また、過去の法令に倣なう訳ではありませんが、米だけでなく農産物全般を通じて「生産者が安心して農作物を生産できる」・「消費者が安心して食べ物を食べることができる」この生産者と消費者の双報を発信する機会を得ました。現場を経験してきたからこそできる本当の食育を伝え「汗をかいた分、適正な評価がされる農業の実現」「日本の美味しい農産物を守っていこうという消費者理解の醸成」に向けて取り組んでいきたいと思っています。亀田組合長:東野議員の考えについては、私自身も食育に携わっていたこともあり、身をもって重要性を感じています。JAでは消費者への農業に対する理解醸成のため、食育の一環として准組合員を対象とした収穫体験ツアーなどを企画し、農業に触れ合う場の提供に努めています。生産地は、我々のような消費者との距離が近い土地だけでなく、生産に注力した土地など様々な役割があると思います。各々の地域の特性に合わせた役割×ら「いるま野」2025.11     参議院議員JAいるま野亀田康好組合長東野ひでき議員「東野ひでき議員に問う農業が抱える諸問題について」03

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