JAいるま野 広報誌 2025.10|No.352
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狭山市笹井細く長く、美味しい野菜を届けたい――農業を始めた中で思い出に残るエピソードを教えてください。私が農業を始めた中で思い出に残っているのは、量販店への出荷の際に、店舗を通して消費者の方から「巻田さんの野菜が美味しかった!」という声を聞けたことです。前職は楽器制作ということもあり、自分自身だけで仕事が完結し、周りとコミュニケーションを取る機会が多くはありませんでした。ですが、農業を始めてからは、近隣農家の方や消費者の方、そして前職の同僚が野菜を買いにきてくれたりと交流の輪が広がりました。人との繋がりが増えたのは農業を始めたからこそだと思っています。私は「細く長く、多くの方に美味しい野菜を届けること」が使命だと思っています。これからも健康を大事にし、この想いを持って農業に励んでいきます。――就農から現在までの状況をお聞かせください。現在は就農して6年目で、約2㌶の面積でネギやサトイモ、ジャガイモなどの季節野菜を栽培し、収穫した農産物は「いるとこ農産物直売所」や「あぐれっしゅげんき村農産物直売所」、市内の量販店などに卸しています。前職は市内の楽器製作所でフルートの製作を行っていました。祖父が農家だったため、楽器制作の傍らで祖父から土地を借りて農作物の栽培を行っていましたが、作業を行う中で農業の楽しさに目覚め、本格的に就農を決意しました。就農して1、2年目は、市内の大規模農家の元で農業の基礎を学び、そして今でも近隣農家の方から栽培スケジュールのアドバイスや販路の紹介を受けています。今の自分があるのは多くの方の支えがあるからだと思います。異業種から農家へ!堅実に農業へ励む巻田英雄さんナスの収穫作業。一つひとつ丁寧に行います。ピーマンの生育状況の確認。酷暑に負けないように栽培管理は徹底的に!「いるま野」2025.10      06

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