JAいるま野 広報誌 2025.07|No.349
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ど様々なことを学んだ吉田さん。一方で、当時は限られた近隣農家との交流しかできておらず、「新しい農作物を作り始めるとしたら何が良いのか」・「この農作物の剪せんい定てや施肥はどのようにすれば一番良いのか」と考えても、先ず何から行えばよいのか悩むこともあったそうです。そんな吉田さんに新たな出会いが訪れます。2014年に狭山市に「あぐれっしゅげんき村」が誕生したのです。直売所への出荷をきっかけに新たさん。JAが主催の栽培講習会や生産者同士の交流を通じて知識を蓄えては、直ぐに農産物の栽培に実践しているとのこと。「アドバイスや学んだ知識を使って試行錯誤し、それが実際に成果として形になったときは嬉しいですね。私自身がステップアップしたという自信にもなります。また、何よりも消費者からの『美味しい!』という言葉をもらえたときは、農業をしていて良かったと感じます」。そう熱弁する吉田さんに今後の目標を訊ねてみました。「今後の目標は、無農薬に近い野菜づくりにチャレンジしてみたいと思っています。また、あぐれっしゅげんき村の農産物直売組合の役員を務めているので、『全員が良いものを作り、良いものを売る』という想いのもと、『新鮮で良質な農産物を届ける直売所』として更に発展できるように頑張っていきます!」仲間や消費者を想い、日々奮闘する吉田さん。「美味しい農産物を消費者に届ける」という使命を胸に、今日も農業に励んでいきます。な農家仲間ができた吉田さん。周りの生産者からの刺激を受け、新しく作り始めた農産物も多いと言います。「直売所には老若男女問わず、野菜づくりが上手な生産者が多くいます。栽培方法などに悩んだときにアドバイスをもらえる仲間がいるのは心強いですね。逆に悩んでいる人がいればアドバイスを送ることもあります。そのような関係性が生まれることで、直売所全体が良質な農作物を消費者に届けることができる。私はこの仲間とともに切磋琢磨できる環境が大好きです!」そう話す吉田さんからは満面の笑みがこぼれます。直売所に出荷している生産者や従業員からも「吉田さんは明るく穏やかで、困りごとがあるとアドバイスをくれて頼りになる」と太鼓判。吉田さんの人柄の良さが伝わってきますね。就農して30年が経った今でも農作物づくりは勉強の日々だと話す吉田直売所の仲間は元気の源仲間とともに学び、喜びを分かち合うベテラン農家は勉強家より良い農産物を消費者へ届ける05直売所での出荷時の一枚。吉田さんのもとには老若男女問わず、多くの仲間が集います。キュウリの栽培管理。これからのシーズンに向けて、立派に育つように手塩に掛けます。キャベツの生育状況の確認。JAの直売営農支援担当の職員からもアドバイス!「いるま野」2025.7        

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