JAいるま野 広報誌 2025.07|No.349
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大麦の生育状況を確認中。そろそろ刈り取りの時期がやってきます。ここまで頑張れました」と笑顔を見せます。周りに支えられながら、子育て、パート、農業とこなしてきた原さん。年々農業に費やす時間が増えたことなどから、パートの仕事を辞め、農業に専念するようになりました。そんな原さんに、農業一本でやっていく上での大変だったことを聞いてみると…。「特にこれが大変!というよりも、全ての業務が初めてなので大変でした。田植え機やトラクターの運転・操作方法などの現場仕事だけでなしてくれました。「先ほどもあったように、消費者の方へより良い物を届けたい気持ちを常に持っているので、現状に満足するのではなく、更にその先を目指せるような人でありたいです!」。そう話す原さんの笑顔は輝いていました。生活が一変したあの日から、家族のために、家のために毎日努力を重ねてきた原さん。様々な困難・葛藤を乗り越え、女性農家として今日も農業に励みます。く、事務仕事もやらなければいけないので。正直、時には気持ちが滅入ってしまうこともありました。それでも消費者の方に『より良い物を届けたい』『私たちの作ったものを食べて笑顔になって欲しい』という気持ちで、仲間の力を借りながらここまでやってきました」と語ります。「また、いつも私に寄り添い、相談相手にもなってくれていた息子が、高校生の時に本格的に家を継ぐ決心をしてくれました。しかも私から頼んだわけではなく、自ら言ってきてくれたんです。そしたら私はもっと頑張るしかないじゃないですか!」と、そこには頼もしい母親の姿がありました。専務として会社を引っ張ってきた原さん。今後に向けての想いを伺うと…。「これまでは自分たちで作物を生産して、出荷することしかできていませんが、ゆくゆくは他の新しいことにも挑戦したいなと、まだぼんやりではありますが考えています。今はまだ現場にもメインで出ているので中々手が回らないですが」と話大変なことも周りや息子に支えられながら乗り越えてきた今後挑戦してみたいこと03社員さんに熱心な指導をする原さん。ベテランの腕が光ります。大麦が終わると次は小麦の刈り取りです!GPSによる直進アシスト機能付きなので、真っ直ぐな田植えが可能です。空いた隙間に丁寧に手植えしていきます。「元気に育ってね!」と優しく微笑みかけます。「いるま野」2025.7     

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