JAいるま野 広報誌 2025.06|No.348
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Market」が出店農薬や化学肥料を使用せず、自然を活かした農業を自然を観察し、自然の中から答えを見つける野村耕司さん――農業をする上で心掛けていることを教えてください。私が農業をする上で心掛けていることは、「自然をよく観察する」ということです。例えば、花が咲く前の緑肥の田んぼには多くのペンペン草が生えているのを見た際に、緑肥と共存していたので、試しに同じアブラナ科のコマツナを、緑肥と一緒に蒔いてみるとよく育ちました。このように、自然に生えている植物や、その状況を「なぜ?」や、「それを活かすには?」と考えます。自然をよく観察することは、結果的に環境にとっても優しい取り組みとなり、安全な野菜作りにも繋がると考えています。今後は、消費者の方に農業の素晴らしさを伝えるために、親子で参加できるイベントの開催や、田園風景を守るための取り組みをしていきたいです。人だけでなく、自然にも愛を注いで、自然と共生できる農業を目指します。――就農から現在までの状況をお聞かせください。現在は約60㌃の面積で、お米やジャガイモ、エダマメなど約10品目を栽培しています。また、4年前から養蜂も始め、現在約5万匹のハチを飼育しています。収穫・採取した野菜やハチミツは、狭山市の直売所や、私が所属している川越市の農家などが集う「川越Farmer,s するイベントなどで販売しています。今年で就農して22年目。畑作の農業の基礎は父親から教わり、米作りは仙波の先輩農家の方々から多くの事を教わりました。また、私自身アトピーが酷かったことから、どうにか安心・安全な野菜を作れないかと考え、微生物を発酵させて肥料などに利用するEM農法に出会いました。この先も自然を活かし、消費者の方にも喜んでもらえるような安心・安全な農業を続けていきたいと思います。川越市小仙波「いるま野」2025.6      06野村さん企画「みんなで花畑であそぼう」開催!具材たっぷり手作りカレーが出来上がりました!愛情を込めて育てているハチの状態を確認中。野村さんの笑顔もキラリ。

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