JAいるま野 広報誌 2023.06|No.324
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 JA子会社のいるま野アグリは4月10日、JA管内の主力米「彩のきずな」の種子の鉄コーティング作業を行いました。鉄コーティングした種子は圃場に直播することが可能で、育苗作業が不要となることから資材費などの削減が期待でき、米生産者からの需要は年々高まっています。今年度は新たに鉄コーティングの一部に日本リモナイトのコーティング資材「りもみん」を使用。従来の作業の一部が削減できるため、作業効率化と受託量の増加が期待されます。同社の矢島隆弘課長は「今後も新技術への試みを実践し、生産者への支援を進めていきたい」と話しました。 川越市古谷本郷地区で4月23日、古谷本郷農地・水・環境美化サークルが主催の「レンゲ祭り」が開かれました。朝採れ新鮮野菜や米などを販売し、市内外から訪れた客を楽しませました。 粕谷安治さんが代表を務める同サークルでは、レンゲソウを活用した「彩のきずな」などを栽培。埼玉県認証の特別栽培米として「レンゲ米」をネットなどで販売しています。同地区では、10年ほど前から田んぼに必要な窒素肥料としてレンゲソウを咲かせています。今年は約4㌶の面積に栽培し、5月中旬には田植えをする予定です。11      ほじょう 極早生品種「五百川」の田植えが4月中旬、川越市内で始まりました。今年度は、同市と富士見市の生産者8人が約11㌶の面積で栽培。「五百川」は、福島県の生産者が「コシヒカリ」の突然変異を系統育種したもので、収穫期が1カ月ほど早く、さっぱりとした食味が特徴です。 同市の金子昌弘さんは、13㌢ほど生育した苗を約1.5㌶の水田に植え付けました。金子さんは「収穫期まで水の管理を徹底し、良質な『五百川』を栽培したい」と話しました。今年度の収量は50㌧を見込み、収穫した米はJA川越カントリーエレベーターで乾燥調製後、8月中旬には新米としてJA農産物直売所などで販売する予定です。 富士見市で収穫された「彩のきずな」を使ったクラフトビール「けやぐの富士見」の販売が3月中旬から始まりました。同市のクラフトビアフェスタに合わせて醸造したもので、米の多様性を示すことで、地場産農産物のPRや米の消費拡大につなげる狙いがあります。 「けやぐの富士見」は原料に、JAいるま野南畑米生産組合の新井則幸組合長が生産した「彩のきずな」の白米30キロを使用し、甘く柔らかな香りと爽やかでスッキリとした味わいが特徴です。商品は1本(350㍉㍑)650円。醸造を手掛けた青森県弘前市のブルワリー「Be Easy Brewing」の公式サイトなどで購入ができます。   鉄コーティング作業を行ういるま野アグリ社員訪れた客にPRする粕谷さん㊨「けやぐの富士見」をPRする新井組合長㊨と開発企画に携わった田坂佳宏さん田植え作業に励む息子の司さんJAirumano News農作業の省力や低コスト化に向けて水稲種子鉄コーティング実施水田に満開!「古谷本郷レンゲ祭り」開催極早生品種「五百川」早くも田植えスタート米の6次化商品化の可能性拡大へ「彩のきずな」を使ったクラフトビール販売

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