JAいるま野 広報誌 2023.05|No.323
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短梢せん定を実施した種なしの栽培管理を紹介します。作業の時期は目安です。新梢の葉が8~10枚になったら、1つの芽座から太さや長さがそろった1~2本を選び、隣り合った新梢の間隔が20㎝くらいになるように整理して棚に誘引します。新梢の長さが、1mくらい伸びたら、先端の未展葉部分を軽くつまんで摘心します。第2回ジベレリン処理の時期に、房の先5枚を残して先端を切り落とします(摘心)。新梢の葉腋から発生した副梢は、展葉2枚で摘心します。花穂を切り詰めて、蕾の数を制限することで、結実を安定させ、房型を整えます。房の中で開花が見られたら、花穂の下端部3~4㎝を残して、それ以外の支梗を切り落とします。                       二股に分かれていたり、軸が扁平になっていても、先端は切り落とさないで残します。満開期~満開3日後 漬します。房によってばらつく場合は、満開の花房を選び複数回に分けて、処理するとよいでしょう。また、満開予定日の14日前~開花始期にアグレプト液剤(1000倍)を散布するとより効果的です。ジベレリン満開10~15日後、ジベレリン25 ppm液に果房を浸漬します。第1回ジベレリン処理を複数回に分けて実施した場合は、使用期間を超えないよう注意しましょう。第1回ジベレリン処理の4~5日後から、摘粒をはじめます。内向きの果粒や傷の果粒などを中心に取り除きます。このころの穂軸長は5~6㎝に調整します。着粒過多や房型が悪い場合は房ごと取り除き、最終的に1㎡あたり3房程度に制限します。第2回ジベレリン処理のあと、穂軸の長さ9~10㎝に、40粒程度残すように摘粒します。収穫期には600gくらいになります。先端が分岐していたり、扁平になっている場合は、この時に切除します。シャインマスカットは、黒とう病にかかりやすい特性があります。定期的な薬剤散布とともに、巻きひげの除去、雨よけ設備の設置などは対策として効果が高いです。また、梅雨明け前後の高温乾燥により、日焼け果や縮果症などの生理障害が発生することがあります。樹の周囲を中心に十分なかん水を行って、土壌水分を保つように管理しましょう。果皮の色が、黄色味を帯びてきたら、収穫します。シャインマスカットは、定植後3~4年の若木のうちは、果粒が小さい房ですが、樹体が大きくなる5年目以降は、果粒が大きくなってきます。植物調節剤・農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう。 (登録情報は令和5年3月現在)1 新梢管理(5月中旬~7月中旬)2 房づくり(花穂整形)(5月下旬)3 種なしにする植物調節剤処理(第1回ジベレリン処理)(5月末~6月初旬)4 5 6 果粒肥大を促す植物調節剤処理(第2回ジベレリン処理)(6月中旬)予備摘粒・摘房(6月上旬)仕上げ摘粒(6月中旬~下旬)7 病害虫管理・かん水等8 収穫(9月中旬~)25 ppm+フルメット2ppm液に花房を浸07【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 ☎049-242-1804下先端の形が悪い場合はこの部分を使って房にする房づくり後房づくり前シャインマスカットの房づくり参考:葡萄の郷から(山梨県果樹園芸会)シャインマスカットの栽培管理について

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