JAいるま野 広報誌 2023.02|No.320
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「やるべき時期にやるべきことをやる」ぼくらの農園での教えを活かして皆の居場所となるような農園を目指して農業女子が想う将来の目標をかけた末、遂に出会ったのが入間市宮寺にある「ぼくらの農園」だったのです。 「ぼくらの農園」は入間市宮寺で岩田浩さん(43)が営む農業法人。トマトやニンジン、ネギなどの季節野菜を栽培しており、JAへの出荷の他に量販店や市が主催するイベントにも積極的に出店しています。同園への就職をきっかけに、求めていた播種から収穫までの一連の栽培工程を学び始めた岡田さん。岩田さん 「定植などは1日作業が遅れてし  )(  からの教えの中で、特に印象に残っている言葉は「やるべき時期にやるべきことをやる」だと教えてくれました。まうと、後の作業が10日ズレてしまうことがあります。スケジュール管理を適切に行うことが、結果として良質で十分な収量の野菜を作ることに繋がる。この教えは今も忘れずに守っています」。同園では毎日が失敗と経験の日々だったと話す岡田さん、就職してから約5年が経った2021年の春頃、彼女にとって一つの転機が訪れます。なんと岩田さんから「独立してみないか」という提案を受けたのです。同園で担当していたホウレンソウやカブなどの販路の一部を譲り受け、岡田さんにとっては念願だった「独立して農業をする」という夢を叶えることができました。独立してからも若手農家は毎日が勉強の日々だと話す岡田さん。今は「いるま地域明日の農業担い手育成塾」などを通じて知識を蓄えている最中とのこと。「吸収した知識を使って試行錯誤し、それが実際に実を結んだときが楽しいですね。私自身がステップアップしていると感じます。また、自分の作った野菜を『美味しい!』と言ってもらえることが何よりもやる気に繋がります」そう話す岡田さんからは満面の笑みがこぼれます。最後に岡田さんに将来の目標を訊ねてみました。 「将来の目標としては、老若男女さまざまな人が集まる『プラットフォーム居場所』のような農園を作るのが夢です。人生に疲れてしまった人たちが農業を通じて心の疲れを癒すことができる。そんな居心地が良い農園を作っていくためにも、まずは栽培面積や販路を拡大し、ゆくゆくは法人化を目指して、今は『やるべき時期にやるべきこと』をして着実に頑張っています!」プラットフォームとなるような農園を作るという更なる目標を叶えるためにも、岡田さんの歩みはこれからも止まることはありません。入間市が主催のイベントでの一幕。直接、消費者に野菜を届けられて、思わず笑顔がこぼれます。カブの成長を確認。大きく育てるためにも栽培管理は欠かせません。旬を迎えているホウレンソウ。ぼくらの農園で培った知識を活かして作る野菜は栄養満点!05

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