JAいるま野 広報誌 2022.2|No.308
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栽培難のユーカリ年間約1万1000本を出荷徹底した栽培管理とユーカリ栽培のこれからコアラの■として知られるユーカリ。最近では、観葉植物としての人気が高まっています。狭山共販センターでは「JAいるま野狭山花き生産部会」に所属する5人が出荷。その中の1人、増島安繁さんは平成5年から出荷を続けています。栽培面積はおよそ1㌶。昨年度は、約1万1000本を出荷しました。「ユーカリは暑さに強いが、乾燥     した気候を好むため栽培はとても難しい」と話す安繁さん。今年度は夏場の長雨と低温の影響で、多くの木が枯れてしまったとか。それでもユーカリの持つ生命力の強さと安繁さんの徹底した管理のかいもあり、今年度も青々としたユーカリを数多く出荷しています。ユーカリには数多くの品種があり、その数は500以上とも言われています。安繁さんが栽培するのは「マルハユーカリ」や「グニー」、「銀世界」など主に観葉植物として利用されるものです。ユーカリの栽培管理は、すべての枝を切り落とすことから始まります。いわゆる■坊主剪■■定■することで、新芽の成長を促します。その後、少しだけ芽が出たら殺菌剤で消毒。8月くらいまでを目途に、月に2〜3回のペースで消毒を続けます。安繁さんは「しっかりとした剪定と消毒のタイミングがポイント」と話しま■■す。そして、葉が大きくなり青々と茂ってきた頃、いよいよ出荷です。作業は、11月から翌春まで続きます。「取り組む人が少なく、今後が心配。ただ、需要は多いので出来る限り続けていきたい」と意欲を示す安繁さん。目立たずもしっかりとした異彩を放つユーカリとともに、安繁さんもまたユーカリ栽培の■第一人者■として輝き続け、私たちの生活に彩りを与えてくれることでしょう。就農60年超。酪農から転換し、ユーカリ栽培を始めた。現在、パンパスグラスも栽培。水稲栽培は4㌶を超える。出荷作業は、奥様の八重さんと一緒に行います。これぞ、阿■■■吽の呼吸です!樹齢28年。これまで安繁さんとともに歩んできました。感慨もひとしおです。増島 安繁さん(79歳)狭山市下奥富04「いるま野」2022.2栽培歴28年。栽培歴28年。ユーカリ栽培の第一人者ユーカリ栽培の第一人者

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