JAいるま野 広報誌 2021.11.12|No.306
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栗は秋の味覚として消費者に人気があり、直売所には栗を求めて多くの人が訪れます。その人気の栗ですが、年々、栽培面積が減少しています。その要因のひとつとして、剪■■■定■が難しいことと作業の時間がかかることなどが挙げられます。その問題を解決する方法として、「主幹形栽培」という方法があります。「栗の産地」日高市では、すでに導入しています(左写真)。従来の剪定方法は、図1のような        「開心自然形」と呼ばれるものでした。この方法は主枝、亜主枝、隣の樹それぞれの空間の位置関係、強弱を考えなければならないことや、脚立に乗る時間が多く危険性の高さも問題でした。しかし、「主幹形栽培」はこれらの問題点を大幅に改善することができます。また、この方法を導入することで摘果が容易になり、粒の大きい栗の収穫が期待できます。①1年目 2.5㍍、または3㍍×4㍍の並① 2年使った枝は問答無用で数㌢残木植えにし、70㌢程度で切り戻します。②2年目の剪定 先端の枝は半分程度に切り戻し、他は数㌢残して切ります。③3年目の剪定 先端部は2年目と同様。2本は結果母枝として残し、先端は3芽切り戻します。他は数㌢残して切ります。③ 側枝を主幹の地上0㌢〜1㍍で2④ 結果母枝の先端は3芽切り戻しして切ります(切り口には必ずトップジンMペースト塗布)。②主幹の高さは2〜3㍍にします。〜3本、1㍍〜TOPまでに4〜5本置きます。ます。まずはぜひ、1本からでも取り組んでみてください。既存の樹からの転換も可能です。はじめに育成方法(図2)成木の剪定(図3)03「いるま野」2021.11・12【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 技術普及担当 ☎049-242-1804 ➡top1m ➡図3 主幹形(成木)剪定図 ➡top剪定後1m ➡図1 従来の剪定3年目冬2年目冬剪定前図2 育成方法■:剪定位置定植時栗の主幹形栽培について

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