JAいるま野 広報誌 2021.7|No.302
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を採取。すぐに県川越農林振興センターなどに調査を依頼し、生産者と対処法などを共有することで大事に至らずに済みました。その結果、無事に出荷することができ、生産者からも感謝の言葉をいただくことができました。 そこで再認識できたのが、私たち営農推進員の業務は〝農業所得の向上に直結している〞ということです。仮に対応が遅れた影響で出荷ができなくなった場合、生産者の収入は減ることになってしまいます。私たち営農推進員に求められていることは〝農業所得の向上〞のために、その手助けをすること。それが営農推進員の役割であり、使命であると改めて認識した出来事でした。生産者に合わせた販路の提案 生産者への支援は、栽培指導に限りません。生産者に合わせてJA農産物直売所への出荷を提案したり、共販出荷を提案します。また私は入組以来、産直部会(※呼称は地域により異なる)の事務局を務めており、量販店への出荷を提案することもあります。 例えば、量販店側から「この品目を出荷してくれないか」と連絡があれば、その品目を生産している生産者に声を掛け出荷を促します。また、生産者側から「出荷先を見つけてほしい」という依頼があれば量販店に問い合わせることもあります。 このように、生産者と販売先をいわばマッチングさせることによって、販路の確保・拡大=農業所得の向上に直接結びつけていくことも、営農推進員として重要な役割だと考えています。 出荷先に困った際には、ぜひご相談ください!営農推進員としてのこれから 入組4年目を迎えましたが、営農推進員の先輩方にはまだまだ及びません。経験がモノをいうことも十分に感じています。 私が目指す営農推進員――。それは〝知識が豊富な営農推進員〞です。知識があれば、もっともっと生産者の力になれるはずです。農業には終わりがありません。一生かけても、完璧な知識は身に付かないかも知れません。それでも今まで以上に努力を重ね、生産者から頼りにされる営農推進員になりたいと思います。そのためにも、まずは生産者と対話を重ねて素早い対応を心掛け、日々の業務をしっかりとこなしていきたいと思います。入組当初から知る川口裕紀さんを訪問。川口さん曰く、「入組当初より貫禄がついてきた。今では何でも相談できる頼れる存在だ」と太鼓判を押します。生産者からの相談内容を上司に報告。内容に応じて、県川越農林振興センターやJA全農さいたまなど各関係機関とも情報を共有します。急な注文にも素早く対応。関口職員は、営農推進員のホープです!05「いるま野」2021.7

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