JAいるま野 広報誌 2021.6|No.301
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今大会を振り返って 新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となりましたが、開催に向けてご尽力いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。 JA全国青年大会は、全国の盟友が一斉に集う場です。各地域のさまざまな取り組みを肌で感じながら、たくさんの盟友の意見を聞くことができ、大いに参考になりました。 今回、私が呼び掛けた主張は、自らの農作業にプラスになることはもちろんですが、新規就農者にとってもメリットのあるものになるでしょう。私たちとの懸け橋となり得るこのシステムを活用することで、新規就農の促進につながれば幸いです。また、いるま野管内の各地域の盟友の皆さんも、この主張をご覧になって何かを感じてもらえたら嬉しく思います。 私にとって盟友とは、ライバルであると同時に、この先も一緒にがんばっていける大切な仲間です。これからも多くの盟友とともに、農業の発展に力を尽くしていきたいと思います。知識を共有することによって先に始めた盟友自身もさらに勉強になることもあるでしょう。 また、Yahoo!知恵袋のように分からないことを投稿すると、盟友に答えてもらえる。そんなシステムを作りたいのです。結びに… 現在の日本農業は大規模集約化し効率を上げることも大事ですが、やはり支えているのはこだわりを持った農家や臨機応変に対応できる小規模農家です。 このシステムは私たち小規模農家のためのみならず、これから農業を始めたいと思う人たちのハードルを下げ、新規就農者を増やすことにも繋がると思うのです。 TPPやFTA合意により、今後日本農業の環境はますます変わっていくでしょう。私たちは盟友でありライバルですが、共に協力しレベルアップしていくことが求められています。 10年後、20年後、そして子どもや孫たちがこの日本で農業を続けていけるかは、今現役の私たちが真剣に考えなければならないのです。 私が掲げるこのシステムは私だけの考えではなく、盟友のさまざまな疑問から生まれたポリシーブック(※)なのです。ですので、このシステムは常に盟友の力でアップデートしていかなければならない、「盟友による盟友のためのシステム」なのです。 私たちは、三芳支部約50人のLINEグループでさまざまな情報を発信しています。今後はInstagramやFacebook等のSNSも活用し、より多くの情報を手軽に共有していきたいと思います。そして次年度以降、JAや青年組織とも協力し新たな制度設計を行い、多くの組合員が安心して使えるシステムを作っていきます。 近い未来、北海道でアスパラガスの収穫や沖縄でパイナップルの栽培…。そんな研修旅行も計画していきたいです。 このコロナ禍で人と人が密になることはできませんが、ネットワークの活用により全国の盟友が密となり、これからの日本農業を、ぜひ明るいものにしていきましょう。青年の主張「盟友による盟友のためのシステム」JAいるま野東部後継者部会 塩野 雅之さん(※)ポリシーブック=「自助・共助・公助」の考え方を基本に、地域・営農で抱える課題や悩みを解決すべく、どう取り組んでいくかを示した活動方針集・政策提言集。全国農協青年組織協議会(JA全青協)のホームページで閲覧できる。(http://www.ja-youth.jp/)JA職員と生育具合を確認。塩野さんは“本業”のほか、地域の交流の場にも積極的に参加するなど多忙な日々を送ります。05「いるま野」2021.6

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